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サイが見える!

今回は「ミッドナイト・イン・パリ」が
新作レンタル開始されましたので鑑賞しました!

ギルは自らの言うところの「クソ脚本家」から
小説家へと転向しようと四苦八苦していた。
ある時、婚約者の父親の出張に便乗する形で、
彼女共々パリへ観光旅行にやってきた彼だが、
パリの街は好きでも彼女とは折りが合わないと
いうことも多く、おまけに偶然出会った彼女の
旧友、インテリ気取りの男に彼女はべったり。
ギルはいい加減うんざりして二次会の誘いを断り、
一人散歩がてら夜道を歩いてホテルの帰路に
つこうとするが、案の定迷ってしまう。
途方に暮れて座り込んでいると、0時を告げる
鐘が鳴り響き、クラシックスタイルのプジョーが
彼の目の前で停まると、顔も知らぬ何者かが
彼に手招きをはじめた…というのがあらすじ。

名匠ウディ・アレンが仕掛ける、パリを舞台に
したロマンティック・コメディの本作品。
観光案内よろしく名所を映しながら、主人公の
モノローグが入るオープニングから、監督お得意の
男と女の色恋沙汰や葛藤を交えたかったるい
いつもの群像劇になるのかな…と思いきや、
今回は0時を迎えると過去にタイム・スリップし、
ヘミングウェイやフィッツジェラルド夫妻、
パブロ・ピカソといった、歴史に名を残す偉大な
芸術家たちと出会い、数々の刺激と共に自らの意識に
変革をもたらしていく男を描くという趣向にシフト。
この辺のドッキリ具合が、前情報一切調べずに
観て良かったと思える嬉しいサプライズ。

歴史上の偉人がスクリーンに現れ、いささか
アイコン的に描かれる様は「ナイト・ミュージアム」
シリーズを思い起こさせ、これだけで十分面白
おかしい展開に違いはないのですが、それと共に
「目の前で起こっていることが現実なのか夢なのか」の
境界線を曖昧にすることにも一躍買っています。
そう言えば本作の主人公、オーウェン・ウィルソンは
「ナイト・ミュージアム」にてミニチュア人形の
ジェデダイア・スミスを演じていたわけですし、
演技の勝手や意趣返しの巻き込まれ型主人公という
意味では、ナイスキャスティングと言えましょう。

執筆中の小説が「懐古主義」「敗北主義」に陥りがちで、
「昔は良かった」と嘆く主人公が、思い描いていた
黄金時代へと実際に飛ばされ、夢のような時間を
過ごす…という展開な以上、ある程度読めるオチに
落ち着くのは当然の帰結とも言えますが、その
「最初から本当はわかっていたこと」を敢えて、
そして優しく諭すようにして、ちゃんと観客に提示
してくれることが今回の場合とてもありがたい。

そしてそれは転じて、「どんな時代であっても『恋』と
『芸術』に燃えることはできる」という教えであって、
今一度純粋な気持ちを喚起してくれます。

ゆったりと流れるようなパリの情景や、芸術に
まつわる様々な小ネタ等も含め、ウディ・アレンの
手堅さや生真面目さが実によく生きており、
一つ一つの要素がまるでパズルのピースの
ようにしてカッチリはまることで出来上がった、
巧妙かつ繊細、そして上品な作品に仕上がっています。
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まとめ【サイが見える!】

今回は「ミッドナイト・イン・パリ」が新作レンタル開始されましたので鑑賞しました!ギルは自らの言うと

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マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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