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もう、大丈夫

ようやく新作映画「ベイマックス」を鑑賞できましたので、
本日はこの作品のレビューをしたいと思います!

若干13歳にして高校の内容を修了した天才少年・ヒロは
最愛の兄・タダシの影響を受けてロボット工学に目覚める。
ヒロは大学入試である発表会の際、彼が独自に開発した
「ナノロボット」によって一躍注目を浴びるが、その同日に
起こった火災事故によってタダシは命を落としてしまう。
悲嘆に暮れるヒロの前である時、タダシの忘れ形見である
介護用ロボット「ベイマックス」が突如起動する。
あの手この手で構ってくるベイマックスの相手をしている
うちに、ヒロは火事で全て焼け落ちたと思っていた
ナノロボットを何者かが量産・悪用している事実を知る。
その何者かこそがタダシを死に追いやった原因だと
確信したヒロは、ベイマックスを戦闘用にプログラムし、
外装を変えることで正体を暴こうと画策するのだが…
というのがおおまかなあらすじ。

「シュガーラッシュ」や「アナと雪の女王」でいよいよ
かつてない勢いに乗りつつあるディズニーが今回
扱ったのはまさかのマーベルヒーローアニメ化!?
しかもアメコミ世界における「日本発ヒーローチーム」
である「ビッグヒーロー6」が主役ということで、日本国内
でも様々な話題と共に衝撃が走った本作品。

見た目がモチなら動きだってモチ、性格だってもちろん
モチなほんわかロボット「ベイマックス」の助力を得て
少年ヒロが本当のヒーローへと目覚めていくという、
ヒーローアニメとしてこの上ない王道を堂々と突っ走って
いるわけですが、ベイマックスというロボットのAIを
通すことで浮き彫りにされていく「どうしたら心の痛みは
癒えるのか」という真のテーマとその扱いが素晴らしい!

憎い敵を殺しさえすれば、復讐は完了し果たして
恨みは晴れるのか?という問いかけと、兄・タダシの
思い描いた「優しい世界」に対する未来のビジョンから
導き出される、「心の傷は他人を思いやることでしか
治すことはできない」という答えと、それを体現する
かのように存在し、ヒロの支えとなるベイマックスや
個性豊かな仲間たちの暖かさがありがたい…。

タダシの親友であり「ビッグヒーロー6」のチームメイトと
なるゴーゴー、フレッド、ハニーレモン、ワサビの四人も
みんなキャラが立っていて、あー…「気は優しくて力持ち」な
被りからワサビは多少割り食ってるけど、特撮オタで
意外な身の上から「ヒーローチーム」を結成する上で
大きく役に立つフレッド、運動神経抜群で勝ち気な
性格のヒロイン・ゴーゴー、一方ではヒロに対する
おねショタの気配を隠さないことで色気を出してくる
もう一人のダークホースヒロイン・ハニーレモンと、
こんな「何処にでもいそうな気さくな兄ちゃん姉ちゃん」との
やりとりを見ているだけでなんだか楽しくなってきちゃうし、
「一人一人の力は小さいけれど、全員の心が一つに
なった時の可能性は無限大」的な、これまたベタな
ヒーローの王道展開やられるとそれだけでもう
ワクワクが止まらなくなるし面白くないわけがない!

確かにヒーローのチームアップやクロスオーバーの
歴史においては、アメコミは最早一世紀に届こうかという
積み重ねがあるわけですが、「五人戦隊+サポートメカ」
という特撮ヒーロー的な観点からしても珠玉の出来で、
そうそう、ヒーロームービーっていうのはこういうので
いいんだよって素直に思えるし、機械の心がどうとか
そういう話だと、「キカイダーリブート」とかヘッポコな作品
作ってる場合じゃねーぞ日本人!って気持ちになります。

「例のおじいちゃん」のネタがいよいよ悪ノリしてきて、
「そのくだり必要だった!?」ってすごいひどい持って
いき方をするのは笑った反面正直どうかと思いましたが、
笑いあり涙ありの定石の他にも最近のディズニーは
シコれるあざといキャラ作りにも余念がないし、案外
きわどい下ネタも要所要所で盛り込んできたりと、
様々な観点から楽しめるネタが満載されていて、
まさに大人から子供まで楽しめる玩具箱状態。

ディズニーマーベルという括りの中で、今後
「ビッグヒーロー6」がどういう扱いになっていくのかは
わかりませんが、ヒーロー作品において一風変わった、
このディズニーアニメ色の強い「優しい世界観」の中で、
彼らが活躍する様をもっともっと観たいという気になります。
次はサンファイアさんとかもうっかり出してもええんよ…?
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今度は機械的に行こうか!

他に観るソフトがないという理由で年の末に
「キカイダーREBOOT」を鑑賞してしまいましたので、
本日はこの作品のレビューをしたいと思います。

危険区域作業や介護用アンドロイドの開発を名目に
日本が掲げたプロジェクトは、その実やがて防衛用
兵器開発産業という色合いを強めていくこととなる。
主任にしてロボット工学の権威・光明寺博士は
その方向性に難色を示し、プロジェクトを離れる意思を
示すが、謎の事故に見まわれて命を落としてしまう。
残された姉弟のミツコとマサルは寄る辺なく二人で
ひっそりと暮らしていたが、ある時謎の覆面兵士の
一団に襲われ、銃口が二人の眼前に突きつけられた時、
一団と二人の間へ更に割って入る青年の姿があった。
彼の名はジロー、光明寺博士が人類の希望として
残したアンドロイドであり、又の名を…キカイダー!
というのがおおまかなあらすじ。

ご存知、数多くの覆面ヒーローを世に輩出してきた
「マンガの王様」こと石ノ森章太郎原作のキカイダーを、
「リブート」なんていう副題を掲げて実写化した本作品。

元々私はそんなにキカイダーに思い入れや知識がある
方でもないんですが、でもだからと言ってこれ撮った監督や
これ書いた脚本家にも原作へのリスペクトがあるのかと
言ったらやっぱりよくわからなくて、いつものよくある…
よくあっちゃ絶対いけないんだけど、「いたずらに旧来のファンを
憤慨させるだけの原作レイプ」に落ち着いてると思います。

キカイダーの「正義の青と悪の赤が融合した姿」っていう、
右脳と左脳、理性と本能、神と悪魔等の矛盾を一体の
アンドロイドに宿した不完全であるが故の完全体って元々の
設定はやっぱりカッコイイし、機械の心を得たアンドロイドと、
機械の身体を得た人間が「モノ」と「生き物」の境界をどう
分けるかってラストの問いかけ自体は、結構いい線
行ってると言えるんじゃないですかね………が、ダメッ!

光明寺博士とギルバート博士の確執、国家の陰謀
(いたずらに政治に絡めようという魂胆がコスいし思いっきり
外してるからまたイタい)、マサルの身体に隠された秘密、
ミツコとジローの淡い恋、あと開発競争の落とし子マリとか、
色んな要素を全部一本の作品に落とし込もうとした結果、
シナリオが精神分裂起こしたみたいな破綻に陥っていて、
「ふははははダークプロジェクトがついに開始するぞぉ!」って
中盤でようやく盛り上がれそうな煽り入れておきながら、
プロフェッサーギルが「それはそれとしてこんな世界は俺が
ブッ壊してやんよぉ!」とか言い出して、暴走するハカイダーで
プロジェクトそっちのけに最後まで引っ張るので、宙ぶらりんや
生殺しにされたままの話やキャラが多すぎて集中できない!

上澄みだけすくったような演出もなんだかイラッときて、
マリはビジンダーに変身しないし、ギルが変な笛吹いて
ジローがのたうち苦しむ姿もないし、電磁エンドでパリーンって
割れるガラスも見れないとか一体何のためのキカイダーだ!
リブートを名目に元の良さをなくすならやめちまえやめちまえ!

あと、キャストがなんか全体的に不細工で芋臭いんですが、
でも、ヒロインのミツコやクソガキのマサルに感情移入が
今ひとつできないのはシナリオがクソなところ大きいし、
ジローとかマリは機械っぽい演技を要求されたというのは
わかるんですが、どちらかと言うと不法入国してきた
大陸系とかフィリピン系みたいな不審者にしか見えない!

アクターやカメラワーク、編集といった特撮アクション部分は
結構頑張ってるので、そこだけは評価してもいいかもしれない
けど…でも、あんまりキカイダーらしいことしてなかったりもする。

これ以上は作品のあらを挙げるだけ損な、期待して観るだけ
無駄のよくあるいつもの駄目な特撮ヒーロー映画でしたよ!
最近はもう「井口昇に作らせたらいいのに」っていうのが俺の
口癖になっているので、いい加減誰か現状を打開して欲しい。

You have no idea.

新作レンタル「トランスフォーマー/ロストエイジ」を
鑑賞しましたので、本日はこの作品のレビューをば!

シカゴで繰り広げられたオートボットとディセプティコンの
大戦は、人類にエイリアンの存在とその脅威を知らしめた。
アメリカ政府は全てのトランスフォーマーを地球上から
排斥すべく、極秘裏に兵器開発や特殊部隊編成を行い、
オートボットへ追撃を仕掛けていたが、そこには正体不明の
宇宙の賞金稼ぎ「ロックダウン」も大きく関わっていた。
そんな喧騒と無縁なテキサスの田舎では、一攫千金を夢見る
自称発明家・ケイドが今日もガラクタ集めに精を出していた。
彼は朽ちた劇場で見つけた年代不明のトラックを格安で
引き受けるが、これが彼の運命を一変させることになるとは、
この時誰も知る由もなかった…というのがおおまかなあらすじ。

ご存知ド迫力ロボットアクション映画「トランスフォーマー」
四作目にあたる本作品、マイケル・ベイ監督はそのままに、
前三部作で主人公・サムを演じたシャイア・ラブーフから
今回はケイド役、マーク・ウォールバーグにバトンタッチ。
話を新たに仕切り直すという意味合いなのか、それとも
大人の事情的な話なのか、レノックス大尉やシモンズ
元捜査官といった面子も全く影も形もないのは寂しい…。

さて、先の大戦によってエイリアンの脅威を目の当たりにし、
人類がパラノイアの色をより一層強めていくという、
創作としてはすごくよくありがちだけど観客や読者からすると
あんまり見ていて気持ちよくない展開から始まるわけですが、
いくらなんでもオートボットが四面楚歌すぎて話窮屈じゃない!?

政府の暗躍、更に裏で糸を引く謎の存在ロックダウンって
伏線をひたすらバラ撒いてく序盤は割とチンプンカンプンで、
中盤ついに顔を見せるガルヴァトロン様がようやく話を俄然
盛り上げてくれそうなワクワクを提供してくれるのです…が、
ひたすら虐待される可哀想な有能副官・サイクロナスが
いないと彼のキチガイ度合も今一つ薄くてキャラが弱い。
終盤で登場するダイノボット軍団も、なんかついでみたいな
どうでもいい加入の仕方するし、アニメの「知能は低いが
出鱈目な強さを持つ萌えキャラ」っぷりがあんまり出せてなく、
ここで更に肩透かしを食らったという人も結構多いのでは?

ケイドの友人が序盤にものすごくぞんざいな扱いであっさり
死ぬあたりから不穏な空気が漂うんですが、本作はなんか
妙に脚本にちぐはぐなところがあって、ガルヴァトロン様が
「ふふふオプティマスまたいずれ相まみえようぞ」とか言って
お前結局今回殆ど話に絡まねえのかよ!ってのと同時に、
そのオプティマスはシュポーンしてどっか飛んでっちゃったけど
それはいいのかよ!?っていう戸惑いがあって、製作側で
話に詰め込めることはあらかたやっておきたいけど、でも
次に繋がる伏線も色々撒いておかないといけないし…と
欲張りすぎた結果が本作の出来に表れていると思います。

人間とバンブルが組むと矢鱈強いという、アニメを彷彿
させるようなロックダウンとのファイナルバトルは面白かった
ですけど、逆に本作で評価できる点はそれぐらいかな…。
いっそロックダウンは次回以降に回して、ガルヴァトロン様と
いつものプロレスでさあ戦いだ!してくれても良かったんよ?

今回の引きで一体どう次回に繋げるんだろうという素朴な
疑問もあったりはしますが、1・2作目の頃の人間とTFの
距離感が近いほんわかした路線に戻って欲しいですね…
地球が危ない!って煽り方も確かにTFでは正しいけど、
あんまり殺伐としてても観ててしんどいものがあるんよ…

欲するという能力

新作レンタル「her/世界でひとつの彼女」を鑑賞
しましたので、本日はこの作品のレビューをば!

手紙代筆企業に務めるセオドアは妻と離婚調停中
であり、自らの孤独感を埋めるため、最新型の
成長型人工知能「OS1」を携帯にインストールする。
自らをサマンサと名づけた「彼女」は知的で気さくな
人格を持ち、セオドアの良き会話相手として働いて
くれるが、「彼女」の性能が進化していくに連れ、
やがて感情らしきものが芽生えはじめ、お互いに
恋愛感情を意識せずにはいられなくなっていく…
というのがおおまかなあらすじ。

鬼才、スパイク・ジョーンズが手がけた、恐らくは既に
もう手が届く寸前にある、最も我々の想像しうる、
最もリアリティ溢れる近未来の情報化社会を舞台に、
孤独な男と進化したAIの切ない恋を描いた本作品。

何はさておき「AI萌え」というジャンルで攻めてくることが
一番の着眼点でありセールスポイントである本作、
それこそ電脳に親しんだ日本人ならばゲーム「Z.O.E」で
人工知能「ADA」のヒロインっぷりに悶えたという方も
決して少なくはないはずで、その点ではゲーム脳を
している人ほど違和感なく作品を受け入れられるはず。

「人間とAIの間で恋愛は成立するのか?」というテーマに
則って語られていくのは、人間の感情に対し改めて
行われる冷静な分析であると同時に、果たして「彼女」が
人間と同じように血と肉を持った存在であったならば、
やはり同じように「彼女」を愛することができただろうか、
ペットのような愛玩感情や、異形に対する畏怖や憧れの
念を恋愛の興奮に置き換えているだけではないのか?
といった問題提起であり、月並みであってもやはり面白い。

冷静に振り返ってみれば、前述の「ADA」よろしく、本作の
白眉は「サマンサ」を安易にビジュアル化しなかったという
点にあって、アンドロイド等の人工知能に対する恋愛自体は
古くから存在するものであり、本作の展開自体もある種の
テンプレの枠から大きく逸れたものではないと思います。
しかし、だからこそ無形の「彼女」に抱く無償の愛や、
自身の感情が制御しきれず、クレイジーサイコストーカー
一歩手前の危険を孕んだ「彼女」が、「人間にしてみたら最も
ガッカリな展開」を自らが望んで中盤にやからしてくる時の
インパクトの大きさもまた、一際大きく実感できるというもの。

本作のクライマックスは、スパイク・ジョーンズの作品に
共通して語られる、「彼の哲学」のようなものでいつも通り
綴られていくわけですが、事実上人間が新たな神となり、
そしてまた創造した存在が進化し、水が昇華して気体へと
変わるように神へと姿を変えたことが、「人間もまたいつかは
進化の先にある約束の地へと行ける」ことへの示唆に
繋がっているのが最高に美しく、高度に発達した文明や
かえって閉塞したネット社会の「進化」とその「未来」の
位置づけを、決して暗いものにしていないのが素晴らしい。
スカイネットやHAL、もしくはつい最近レビューした
「トランセンデンス」でも、とかく人工知能という奴は暴走して
人類を滅亡に導きたがりますが、明るく優しい未来の世界に
生きるAIを見せてくれたというだけで、本作は評価に値します。

チョビヒゲのキモオタ系主人公・セオドアに扮していたのは
ホアキン・フェニックスだと、エンドロールを観て知った次第。
キチガイのパラノイアを当てはめられることが多い彼が、
AIにのめり込んでいく中年の役というのはハマリ役。
彼と「ザ・マスター」で共演し、スパイクが製作として参加
していた「脳内ニューヨーク」で主演していた、故フィリップ・
シーモア・ホフマンのセオドアも観てみたかったなぁ…。
リアル女性の方のヒロインとして登場するエイミーを
演じるのが同名を冠するエイミー・アダムスで、「等身大の
女性」キャラを描く上で全く無難な選択と言えましょう。

PV畑出身である彼の視覚的アピールと未来への
ヴィジョンに対する才能が大爆発した本作品、
何はともあれ「AI萌え」が観たいなら観ておくべきだし、
「AI萌えとはなんぞや?」という人にも観て欲しい、
一風変わったSFラブロマンスでした!オススメ。

これっきりにしてぇー!

新作レンタル「マレフィセント」を鑑賞しましたので、
本日はこの作品のレビューをしたいと思います!

豊かな自然に囲まれ、不思議な生物に溢れた国・ムーアは、
貧しい隣国に住む人間たちから常に嫉妬と羨望の的にあった。
ムーアに住む、強大な魔力を持つ妖精の少女・マレフィセントは
ある時人間の子供・ステファンと知り合い、やがて二人は恋に
落ちるが、時の流れと成長はやがて男を欲望に染めてしまう。
野心溢れるヘンリー王に仕えたステファンは、ムーア攻略のため
マレフィセントを罠にかけ、彼女の翼を切り落として奪い去る。
悲嘆に暮れるマレフィセントと、王位を手に入れたステファン。
やがて王が子供を授かると、二人の運命の歯車が狂いだす…
というのがおおまかなあらすじ。

ディズニーアニメの古典作品「眠れる森の美女」をベースに
新解釈…とか言えばいいのかな?アンジェリーナ・ジョリー
演ずるマレフィセントを、装い新たに主人公として据えた本作品。

アニメ作品の方で、王の儲けた子供に理不尽な呪いをかける
マレフィセントには不可解な行動も多く、それ故に想像の余地が
あり、今回一体どういう形でその謎を補完してくれるのか…的な
期待も観客にあると思うのですが、「みんなが仲良く暮らす国に、
一人の心優しい妖精がいました…その名こそ『マレフィセント』!」
というオープニング演出の時点で、「あっこれあかん奴や!」
ってなちょっとアレな作品の臭いが既に漂いはじめてきます。
そんで「時の流れと共に彼女は国の中でも最強の妖精へと
成長していきます!」っつってゴリラウーマンのジョリーに
なっちゃうのは笑うというか、なんか実写版ワンダーウーマンを
見せられてるみたいな、いけない方向の説得力がある!

で、実は心優しいマレフィセントが子供にほだされてどんどん
柔和になっていく姿には邪悪さの欠片もなくて、まるで孫に
デレる海原雄山みたいな「こんな姿見たくなかったよ…」という
残念度合いがどんどん強まってきたところに、「やっぱなし!
呪いやっぱなし!」とか言い出す豆腐メンタルっぷりでキャラの
崩壊にトドメを刺してくれる感じに。だったら最初からやんなや!
真に吐き気を催す邪悪のステファン王とか、邪悪さが抜けて
単なる無能に落とされた三匹の妖精、作品的にいらない子
扱いされてしまった可哀想なフィリップ王子と、一体誰が
得するのかわからない原作レイプのキャラ付けが続く!
ディズニー空前の百合ブームキテル...な演出を経てから、
狂気のフェアリー・ハンターと化したステファン王VS真の力を
取り戻したマレフィセントのラストバトルまで来ると、一体この
作品はどういう方向に向かってどういうことにしたかったのか
いよいよわからなくなって、変な笑いしか出てこなくなります。

あぁ、今のディズニーでもやっぱり駄目な作品は出る時は
出るのねという印象で、これで一旦ハードルが下がったな
なんてある種の駄目な安心感を覚えてしまった次第。
とは言え、やっぱりヴィランはあくまでヴィランでいなきゃ
ダメでしょーって個人的な思いがある分、根底から曲げて
しまった本作を受け入れるのは自分にはちょっと無理かも。

ゴリウーのジョリーが実写版ドロンジョ様みたいな
ビジュアル過ぎて笑うんですが、本作でというか、本作も
というか、「エリジウム」で汚いノリス、「オールドボーイ」で
歪んだ性癖の歪んだ復讐者を演じたシャールト・コプリーが、
欲望に目がくらんだ狂気の王・ステファンを演じてるのに注目。
彼の英語とその声質ってほんと独特の抑揚があって、
国籍不明っぷりが際立ったイモ野郎というキャラやらせると
右に出る者はいないハマリっぷりを見せるので、こんな役
ばっかり回ってくるのも納得なんですが、本人的には
今の自分のキャライメージをどう思ってるんだろうね!?
オーロラ役・フィリップ役の若手の他、「ハンガーゲーム」とか
「ダイバージェント」とか最近の美少女・美男子ってキャラは
日本人の観点からするとイモ臭いへちゃむくれな顔立ちを
してることが多くて、多分にギリシア彫刻のように人工的な
モデルよりは田舎の純朴そうな方が印象的でウケるって
流れにあるんだろうけど、やっぱり画面映えはしないような…

なーんてことをボンヤリ考えながら観てたらなんか流れで
終わってたので、なんだかボンヤリした作品だったばい…

UNPLUG

最近多忙を極めていたために更新の間がえらい
空いてしまいましたが、本日は新作レンタル
「トランセンデンス」のレビューをしたいと思います!

人工知能工学の第一人者として知られるウィルは、
反技術革新を唱える過激派テログループの凶弾に倒れ、
仕込まれていたポロニウムにより余命一ヶ月と宣告される。
彼の妻にして同じく天才科学者であるエヴリンは、
彼を死なせまいと彼の電気信号を変換し、意識を
コンピュータに移動させる実験を試みるのだが…
というのがおおまかなあらすじ。

ジョニーデップ主演で送られるSF映画の本作品は、
高度に発達した技術の行き着く末を描いているのですが、
人類への警鐘を含めたテーマというよりは、人間と
マシンの間で揺れ動く感情と狂気を描いたサイコ
スリラー的な側面や、ある意味では未知の「ウィルス」に
よって人間とは全く別の種へ変容していく人類という
ゾンビ映画的な一面も持っていて、「とりあえず面白そうな
要素をあらかた盛り込んでみた」というエンタメ色の
強い内容に仕上げられている印象を持ちました。

かつてアインシュタインが相対性理論を発表したことで、
世界の常識が大きく塗り替えられてしまったように、
一人の人間の一つのイノベーションが世の中の在り方を
変えようとしていく様が描かれていくわけですが、
自我を持ったコンピュータがインターネットを通じて
世界を支配しようなんてプロットは「2001年宇宙の旅」の
HALや「ターミネーター」のスカイネット等でとっくに
手垢のついた設定だし、ナノマシンの散布によって
人類や地球に「生命の在り方そのものを変えることで
生存を図る」という手法はエヴァの「人類補完計画」…と
言うより、むしろ諸星大二郎の「生物都市」をまんま
実写化したと言ってもいいぐらい類似点も多く、いくら
VFXが発達していても、作品の枠そのものは古典SFの
粋を出ていないことにちょっと悲しみを覚えたりします。

石をパンに変えることすら可能な電脳世界の神気取りに
対し、人類はインターネットを捨て原始時代に戻ることが
できるのか…というある種の教化的な話を受け取る
こともできるんですが、一方ではナノマシン技術による
肉体強化でただのオッサンがウルヴァリン並の怪力と
ヒーリングファクターを手に入れてしまうという全くギャグ
みたいな展開もあるので、観ている方としてはどういう
方向に姿勢を振ったらいいのかわからないのも難点。
個人的には「ウィルに対抗するためには原始的な道具を
用いるんだ!」とか言い出した時に、コモドールとか出して
きたら大爆笑して全部許せたんだけど、残念ながらなかった。

キャスト面もある意味では不味くて、助演男優の
モーガン・フリーマンとキリアン・マーフィが顔を合わせたら
当然「バットマン」を連想してしまうし、エヴリン演ずる主演女優の
レベッカ・ホールは、アイアンマン3でナノマシン工学の権威、
マヤ・ハンセンを演じていたってことで、この面子ならもっと
アメコミ染みた破天荒ギャグ路線にシフトした方が
笑ってあっさり流せたんじゃないかなという気がします。
なんか、観てる途中で「あれっ?ターミネーター4とか
バットマンの主演ってジョニデだっけ?」とか錯覚し始めたし。

なので、面白く無いかと言われたらそんなこともない
作品なのですけど、「ターミネーター面白いよね!」とか、
「生物都市はすごい斬新で先見性あったよね!」とか、
とりあえずそっちだけ見とけばいいやみたいな、
中途半端だったり残念な位置づけにあるように思います。
プロフィール

マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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