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パイナップル・エクスプレス

「ディス・イズ・ジ・エンド」の件もあって兼ねてから
気になっていた「スモーキング・ハイ」を鑑賞しましたので、
本日はこの作品のレビューをしたいと思います!

召喚状配達人のデールは大のハッパ好きで、売人の
ソールと共に上物をキめてはハイになるのが日常だった。
そんなある時、彼は大麻元締めのギャング・テッドが
警官とつるんで殺人を犯しているのを目撃してしまう。
現場に残してきたハッパ巻きが原因で、ソールをも
巻き込んだ行く当てのない逃亡劇を演じるハメに陥る
二人だったが、一方テッドはこれを敵対アジア系組織の
差金と勘違いし、混乱と抗争は激化の一途を辿っていく…
というのがおおまかなあらすじ。

「スーパーバッド」でその名を知らしめたセス・ローゲンが
脚本・製作総指揮、そして主演と全面的に関わり、
キャストに関しても基本的に身内で固められ、相変わらずの
アットホームな雰囲気で作られた本作品は、ハッパが
原因でギャング抗争に巻き込まれていくクズどもを
描いたクライムアクション&スラップスティックコメディ。

元々が「トゥルー・ロマンス」に着想を得た部分も多い
ということで、キャラクター設定や展開にも類似点が
見受けられるわけですが、変なところで差異をつけ、
面白いと言えるポイントはやっぱり本作「も」最終的に
行き着くところがセス得意のホモ映画というところでしょうか。
主人公のデールはおじさんのくせに高校生の恋人・
アンジーと付き合っていているのですが、しかし彼が売人の
ソールと友情を深めれば深めるほどどんどん彼女の方が
かませにされてフェードアウトしていく構図は笑います。

助演男優であるソール役にはライミ版「スパイダーマン」で
IKEMEN俳優としての地位を盤石にしたジェームズ・
フランコが抜擢されており、だらしないヒッピー役として
ハッパをキめて奇行に走るダメ男を嬉々として怪演。
号泣しながらバーガーをパクつく珍場面は必見…かも。

作品全体として見た場合、これといって真新しい部分は
特に見当たらないのですが、コメディの才知溢れる
セスならではの機知に富んだジョークや絶妙な間の
取り方、テンポの良い展開に笑わせられると共に、
低予算な作りの中でスタッフ皆が心底楽しそうに作って
いる現場の雰囲気が画面からビンビン伝わってきて、
楽しい気分と同時に映画愛へ深く浸れる本作品。
最近は「危険ドラッグ」とかの存在もあって、あっけらかんに
全部笑い飛ばして観ようにもちょっとタイミング的に
不味ったかな~とか思わないこともないんですけど!
それはそれ、これはこれ!で、「ディス・イズ・ジ・エンド」の
前日譚いう側面も含め、「スーパーバッド」共々
映画好きには是非観て欲しいオススメの一本です。
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古くて新しい

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」を
鑑賞してきましたので、本日はこの作品のレビューをば。

フォークソングも一つの時代遅れとなりつつある
60年代初頭、とあるきっかけが原因でコンビを解消し、
ソロ活動を始めたルーウィン・デイヴィスの評価は
鳴かず飛ばずで、友人の家を転々としては借金を
重ねる、そんな自転車操業をずっと続けていた…
というのがおおまかなあらすじ。

2010年の作品「トゥルー・グリット」から三年ぶりとなる、
コーエン兄弟の最新作にあたる本作品は、売れない
フォークシンガーのほんの数日を描いたドラマ。

同じスタートラインに立っていたはずの知り合いには
固定ファンがつき、業界に足を突っ込んで日の浅いはずの
新参者は大物プロデューサーの目に止まりデビューを果たす。
それというのも時代に合わせた新しいポップ&ロックスの
姿勢に取り組んでいるからで、つまらないプライドを持ち
つまらないジャンルにかじりつき残ったのは在庫の山…
なんて主人公、ルーウィン・デイヴィスの姿がものすごく
自分の姿にもダブるところがあり、いきなりの精神攻撃。

そんなわけで今回はコーエン兄弟がキャラクターとして
愛する造形の一つ「どうしても幸せになれない人々」へ
強く焦点を当てているわけですが、ルーウィンという
人物がどうして幸せになれないか、その理由一つ一つを
懇切丁寧に列挙して見せてくるのがこれまたつらい。

「あんたは触るもの全てをクソに変える」と女友達に
揶揄される彼は、しかして母性本能をくすぐるだけの
甲斐性は持ちあわせているクズになりきれないクズで、
何物にもなれなくても寄る辺は四方八方に残されている
という状況が、彼をどん底に落とす前ギリギリの状態を
維持してしまう悪循環に置いていて、「貧すれば鈍する」
という言葉もあるように、彼自身の中で確かに光る才能が
存在していても、石にかじりついてまで上を目指したい
上昇志向に欠けているので、なんとなく最底辺の
小銭稼ぎで落ち着き、そこで満足してしまう…。
この辺りも「プロとして好き勝手やりたいならまずは
売れてから」はたまた「趣味でアマとして活動を留める
のに何の問題が?」と説かれているようでダメージ。

「ザ・レスラー」のような一瞬の生命の輝きや、
「クレイジーハート」のような人生の再起を描いた
作品に対し、本作は暗黒の無限回廊に迷い込んで
しまった男の末路のように一見思えますが、その実
彼がループから脱出できるきっかけは幾多にも用意
されていたのは事実であり、そしてまたあくまで
ルーウィンという個人を描いた作品であり、これを
通じて60年代フォークシーン全体を貶めようなどと
いう意図は決して欠片も存在しないことは明白。
むしろ「人生は自分次第でいくらでも変えられるんだ」
という教えを、郷愁を誘う優しくも切ないフォークの
調べに乗せて説いてくれているようで、何故だか
希望と共に活力が沸いてくる不思議な映画でした。

はいチーズ!

新作レンタル「大脱出」を鑑賞しましたので、
本日はこの作品のレビューを行いたいと思います!

民間セキュリティ企業に所属し、自らが実際に
刑務所へ収監され、その上で脱獄して見せることで
欠陥を指摘するという破天荒な役割に就いているレイ。
彼はCIAから多額の報酬を条件に、場所も明かせない
非合法収容施設への収監を請け負うが、拉致同然に
連れ去られたその場所は、明らかに更生施設とは
異なる、非人道的な暴力が蔓延した監獄だった。
真相を突き止めなければと脱出口を探る最中、
レイは謎の巨漢・ロットマイヤーと知り合う…
というのがおおまかなあらすじ。

スタローンとシュワルツェネッガーの両名に関しては、
「エクスペンダブルズ」で既に実質的な共演は果たして
いるものの、あくまでカメオ的登場の趣が強く、正しく
ダブル主人公のように扱われた作品は今回が始めてに
なると思うのですが、そんな本作は映画において定番
ジャンルの一つ、「プリズンブレイク」を取り上げています。

マッチョアクションスター二大共演を掲げながらも、
その実二人揃って頭の切れるインテリ役を割り振られて
いるというのが本作の見所であり面白い所、ついでに
笑い所で突っ込み所となっていて、行動が高度な知性に
基づいたものとは言え、結果を得るために激しい拷問を
耐え抜いて部屋の備品をかすめ取るとか、わざと怪我を
することで重要人物と自然に接触する機会を作り出すとか、
いちいち脳筋で肉々しい手段に訴えるのは吹かされます。

これに限らず、スタローンとシュワ、むしろこんな映画を
好んで観るIQの低い観客のために、製作側もものすごく
頭を使って努めて頭の悪い映画を作ろうとしている姿勢も
評価でき、脱出不可能を謳ったウルトラセキュリティに
守られた監獄のくせに一台のネジをちょっと弄るだけで
周囲一帯がダウンする監視カメラとか、一目でわかる上に
手に届く位置に置かれた動体検知装置(これも簡単に
蓋が外れるし中のコードブッ千切れば簡単に止まる)とか、
迂闊過ぎるザル警備がデフォならば、終盤に突然始まる
機関室でのプロレスや、無限湧きする雑魚相手に無限弾を
用いた機関銃で無双する「コマンドー」状態もちゃんと
演出してくれるお約束も忘れないのがとっても嬉しい!

二大マッチョ俳優を支える上でキャストも渋くて堅実な
面子で固められているのがなかなか隙がなく、レイに
想いを寄せ、ビジネスには聡いがプライベートはちょっと
抜けているキャリアウーマンにはエイミー・ライアン。
「身近にいそうな中年女性」という等身大のキャラを
演出することに長けた性格俳優の彼女は最早鉄板。
医者としての確固たる良心を持ち、善人の押しに弱い
カイリーはサム・ニールで、「ピアノ・レッスン」でも
悪人になりきれない寝取られ夫を演じていたし、どこか
気の弱い男をやらせたら彼の右に出る者はいません。
短気な看守に扮するのはヴィニー・ジョーンズで、
「キれたら怖い」という役を地で行く巨漢の彼が、主演
二人の対比となって影で支えているのは間違いなし。

往年のマッチョスター共演を呼び水にし、そしてまた
その二人とハリウッドが長年築き上げてきた多くの
お約束に乗っかった内容な以上、オリジナリティと
呼べるものには乏しく、決して内容的にも両手離しで
褒められたものでもないとは思うのですが、伝説級の
二人を扱う以上ヘマはできないという製作側の
意気込みと愛はすごく伝わってきたし、パワーの
落ちてきたかつての英雄たちが、互いの生き残りを
かけて一つのスクリーンにまとまるという道を
選んだというのは一抹の哀しみを伴いますが、
同時に最後まで走ることをやめない彼らを温かく
見守りたいという気持ちにさせられるのも然り。
で、ウィリスとセガールも一緒に監禁されたりする
「大脱出2」は製作しないんですか?観たいんですけど!

DR.INK

幸運にも地元映画館へ回って来た「ワールズ・エンド」を
鑑賞してきましたので、本日はこの作品のレビューをば!

通称「キング」(何故なら苗字がキングだから)のゲイリーは、
自分が最も輝いていた学生時代に、古巣の田舎町で
十二軒の飲み屋をハシゴする「ゴールデン・マイル」を
完走できなかったことに心残りを覚えており、齢四十を
回ったところで突然かつての級友四人を強引に誘い、
再び酔いどれ行脚に興じようとするのだが…というあらすじ。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」でお馴染み、
サイモン・ペグとニック・フロストのコンビをエドガー・ライトが
撮り上げた最新作は、割と身も蓋もなくつけられてしまった
邦題のサブタイ「酔っぱらいが世界を救う」という一言で
大体全部の説明がつけられてしまう内容となっています。

中年になってみんなそれぞれが手につけた職でそれなりの
地位には収まり、マイホームも家族も持っているという中で
サイモン演じる主人公のゲイリーだけは定職にも就かず
ブラブラ、年齢不相応な黒尽くめのチョイ悪ファッションで
身を固めてフリーダムを満喫しているという演出がかなり
今の自分にダブるところがあって、どうしていきなりこんな
とこから精神攻撃かましてくるの!?とちょっぴり涙目に
させられてしまったわけですがそれはさておき、作品に
関する内容や情報はほぼシャットダウンして鑑賞に
臨んだ今回、実際問題救い難いクズのゲイリーと、そんな
彼に巻き込まれてしまった普通人の友人たちが一日という
短い間に繰り広げるロードムービーチックな友情物語っぽい
話で行くのかと序盤はぼんやり眺めてたわけですよ。
そしたらスタイリッシュムービー臭い演出がいきなり
挟まったと思えば畳み掛けるように奇想天外な方向へ
急に舵を切るものだから唖然、これは事前に話を
チェックしなかったのは正解だったと思うし、もしまだ
作品の鑑賞をしないうちからこのレビューを読んでいる
人がいるなら、今すぐブラウザを閉じることを推奨します!

んで、サイモンとニックの二人が世界の危機を前にして、
パブでひたすら酔っ払ってるというと「ショーン~」を
連想するし、内容としても結構被ってるところはあると
思うわけですが、今回は「キャラが酒場をハシゴして
酔っぱらいの度合いが高まるほどに、ストーリーも
連動してどんどんトンデモかついい加減な方向に
煮詰まっていく」という演出が斬新かつ面白い。

お話自体は既に手垢のつきまくったよくある異星人
地球侵略モノで、そこかしこにパロディやオマージュの
類が見え隠れしているし、テーマについてもエドガー
自身がフェイバリットムービーとして掲げているという
「ゼロ・グラビティ」同様に、容易に宇宙へ飛び出せる
科学万能の時代を控えた今、人類の革新かはたまた
立ち戻るべき場所とは…的な、非常に時代に即した
内容にもなっているのですが、高次元的存在に相対
するのが酔っぱらいで、これを通して人間の良心、
人類の権限を訴えることによりちょっと深イイ話に
しようとするクライマックスも極まり過ぎて腹筋が痛い。

一方で荒唐無稽すぎる作品の性質的に、ともすれば
夢オチのようにしらけた受け止められ方もされかねない
わけですが、寄る辺をなくしたアラフォー無職魂の叫びで
奇妙な生々しさを醸し出す傍ら、人の生き死に等に
ついてはさらっと軽くネタで流してしまうあたりで
かえってシニカルかつシビアな空気を賦与し、
笑うべきところでは笑わせるけれどもちゃんと重く
受け止めなければならないことも伝えるという
絶妙なバランスの取り方には唸らせられました。

最近では「シュガーラッシュ」や「パシフィック・リム」の
ように、薄暗い部屋の隅で過ごした青春時代が決して
無駄ではなかったと訴えかけてくるような作品が
数多く見られる流れの中で、本作のゲイリーもまた
酒場と便所こそが彼の黄金期の晴れ舞台で(黄金って
そういう…)、現実に彼のようなションベン臭い青春を
送った人間の絶対数は決して少なくないだろうし、
その上でどんな内容であれ大切な思い出には変わりなく、
それを無駄に卑下する必要もないと諭してくれるのも、
感情移入の重要な要素になっているのではないでしょうか。

「ショーン~」や「ホットファズ」が名作過ぎたというのは
ありますが、面白い面白くないで言えば十分過ぎるほどに
満足感を与えてくれる本作品、「ビールが飲みたくなる映画」
みたいなキャッチコピーがつけられていますが、正確には
「大勢の友人と一緒にビールを傾けてリアルタイムに
酔いながらワイワイ観たい映画」、コレですね!
あ、あと、当たり前のこと過ぎてうっかり書き忘れそうに
なりましたが、今回もまたいつものホモ映画でした。
プロフィール

マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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