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名も無き英雄たち

「ポセイドン・アドベンチャー」を観たなら
これも観ておかなきゃ嘘だよねってことで、
本日レビューをするのは「ポセイドン~」から
2年後に同スタッフが集結して更なる大規模な
パニック・アクションに挑んだ超大作
「タワーリング・インフェルノ」です!

サンフランシスコの新たな名所として設立された
138階にもなる超高層ビル「グラスタワー」。
天才設計士のダグによって設計されたこの建物は、
しかしオーナー・ダンカンの露骨な予算切り詰めと
電気技師・シモンズのピンハネによるあからさまな
手抜き工事によって大火災の危険を孕んでいた。
電気系統の故障が相次ぎ、防災もままならないまま
オーナーの意向により著名な有名人を最上階に
集めた竣工式が強行され、これが思わぬ事態に…
というのが大まかなあらすじです。

「男の中の男」スティーブ・マックィーンと
どこか愛嬌のある男、ポール・ニューマン、
二人のタフガイが超高層ビルの大火災に挑む
パニック・アクションの金字塔的作品。

作品の大まかな骨組は「ポセイドン・アドベンチャー」
同様に大災害という困難を前にして、如何に
人々が手を取り合って生き抜くか、という
アクションとドラマの融合を描いていくわけですが、
今回は人々を助けるために命を懸ける名も無き
英雄である消防士や、利潤のために安全を犠牲にする
建設屋といった姿がより浮き彫りにされています。

東日本大震災では自衛隊が「このヒーローたちは
マスクもしてなければ変身もしないが最高に
強くてカッコイイ」と揶揄されたように、或いは
911事件の時は消防士や救助隊が非番であろうが
なかろうが我先にと装備一式を持ってボランティアへ
駆けつけ、人々のために働いたといいます。
誰に強要されたわけでもないし、きっと他の誰かが
やってくれるかもしれない、そんな状況で
「俺がやらなきゃ誰がやる」と自らの命を賭して
炎の中へ飛び込んで行く男たちはやっぱり凄い!

本作は「ヒューズ一本ケチったおかげで大惨事」
という形で始まるならば、人間が贅沢を極め、
それらを手放せなくなったからこその愚かさの
証明という締めでもって皮肉が彩られている
わけですが、これこそが時や場所を超え、
現代に生きる我々の人生の縮図に他なりません。

人間が文明に寄りかかり、そういう中で
もっともっとズルくなる人がいて、そうして起こった
事故の最前線で戦う人がいて、善き人であろうと
努力してもどうしても命を落としてしまう人が
沢山いて…という現実は辛い、辛いですねえ………

言い方としてはアレですが、「いい加減な奴は
ろくな死に方しない」ってのが本作唯一の救いで、
人事を尽くして天命を待つ、という気にさせてくれます。

津波だ地震だ災害だって作品はここの所一様に
「不謹慎だ不謹慎だ」なんてアホみたいに
叩かれまくってますが、今こんな時だからこそ
観ておきたい、観るべきなのではという作品は
決して少なくないのではないでしょうか。
災害を前に戦う男たちを描いた本作はそんな一本です。
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おい闇男 時間がない

「キック・アス」のDVDも無事発売され、
未だにダメヒーロー映画の炎が心の中で
くすぶり続けている昨今、じゃあいよいよ
何を観ようってことで今回手をつけたのが
サム・ライミの「ダークマン」!

人工皮膚の研究をしていたペイトンは、
同棲相手である売り出し中の弁護士・ジュリーが
手にした、大企業の賄賂を記した書類が原因で
トラブルに巻き込まれ、彼は全身に大火傷を
負わせられ二目と見られぬ顔にされてしまう。
手術の後遺症により全身の感覚を失い感情の制御が
不可能となってしまった彼は、自らの持てる
英知を駆使して復讐を企てるのだが…
というのがおおまかなあらすじ。

てっきり「スパイダーマン」よろしくアメコミ
原作があるのかと思ったけどそんなことは
なかったぜ!とは言うもののサム・ライミ監督と
ダニー・エルフマン作曲担当というタッグは
この時点で結成されており、同時に映像の
端々から「漫画的表現を如何に映画へ持ち込むか」の
試行錯誤を感じ取ることができ、「スパイダーマン」に
繋がる原石のような作品であるのは間違いありません。

…しかし、「死霊のはらわた」シリーズの
間に作られた作品であり、本当この頃の
サム・ライミはろくなモン作らねぇな
(良い意味とか悪い意味抜きに)!という
内容なのも事実で、二瓶の「BLAME!」の
珪素生物みたいな面構えにされちゃった
主人公ペイトンがギャングと土建屋に復讐する
ダークヒーローのストーリー…と言葉で言うほど
生易しいもんでもなくて、ボロの包帯と
コート姿の感情の制御ができない怪力男が
制限時間付きの人工皮膚をまとって他人に
なりすまして街を徘徊する姿ははっきり言って
その…キチガ………うn…って感じで頭おかしい。

話は変わって主人公とヒロインが現時点で
見ると意外な面子で、リーアム・ニーソンと
フランシス・マクドーマンド。
当時の二人のキャリアはまだ駆け出しで
無名に近かったわけですが、後年にリーアムは
「シンドラーのリスト」で注目され、
フランシスは「ファーゴ」でアカデミー女優と
一挙にスターダムにのし上がることになり、
この辺ライミの先見性があるようにも思えます。
…役者二人は本作のキャリアをどう捉えて
いるかは甚だ疑問ではありますが…
更に余談に逸れていきますがライミ作品おなじみの
ブルース・キャンベルも「やっぱり来たか~!」
という絶妙なポジションで登場して安心。

テンポの良い、かつ天然なのか狙ってるのか
わからない突っ込みどころ満載の展開という、
お馴染みのライミ節が炸裂している本作品。
「スパイダーマン」の持つ上質なお上品さとは
かけ離れた、この場末の大盛り牛丼のような
けれん味の方が好きという方も多いのでは?

勇気と信仰の試される時が来た

ここ最近根を詰めて作業してたところに
色んな状況が重なり過ぎて体調崩して
1週間近く寝込んでまして、そしてこの
タイミングで送られてきたのかよ!ってのが
今回ご紹介するサバイバル・バニックアクション
「ポセイドン・アドベンチャー」です。

大晦日、老朽化が進み解体を目前に控えた
最後の航海である豪華客船「ポセイドン号」の
乗船客は新年へのカウントダウンで賑わっていた。
しかし、その直前に近海で未曾有の大地震が発生、
大津波に飲まれた船は上下逆さまに転覆し、
大ホールの歓声はたちまち悲鳴へと変わり、
船内は辺り一面阿鼻叫喚の地獄絵図へと変貌した。
スコット神父はいずれ大ホールも水に呑まれることを
懸念し、彼は僅かな彼の賛同者を引き連れて
今は上階に当たる船底を目指すこととなるのだが…
というのが大まかなあらすじです。

なかのひとは非常に豆腐メンタルなので
今回の地震も引き金の一つになってフラッと
行ってしまったわけですが、そんな時にこの映像の
中に息づくキャラたちの力強さがスーッと効いて…
これは…ありがたい…な本作品。

ジーン・ハックマン演ずる、型破り故に左遷される
ことになってしまった神父と、アーネスト・ボーグナイン
演ずる、見た目はタフだが文句と小言の多い繊細な刑事が
中心となって、一縷の望みに賭けて巨大な迷宮と化した
豪華客船の脱出という困難に挑むわけですが、
皆「助かりたい」という気持ちは一緒であり、
その中で例えばよくある「話を面白く転がすため」に
存在するトリックスター(「いっいやだー!俺はもう
こんなところにいられないー!」とか「ヒャッハー!
ここの食料は全部俺のもんだー!」とかいうの)は
全くおらず、一丸となって己のできること、もてる力を
揮って立ち向かう姿にはひたすら胸を打たれます。

しかし反面、神父が先頭に立っていたからどうやら
主人公たちは神に愛されていたのか?と言えば
そういうことではなく、それはたまたまの偶然に過ぎず、
現実的な問題で言えばもしかしたら彼らとは
別の行動を起こしたグループや、或いは何もせず
じっと待機し続けることが正解だった場合もあるかも
しれないということもあり、この神の気まぐれと
大自然の無慈悲さもまた切実に受け止めなければなりません。

その上で評価するべきなのはやはり「事実や状況を客観的に
受け止め、積極的に行動を起こした」ということであり、
これこそが製作者の本当に伝えたかったメッセージであり、
我々が正しく受け止めるべき物なのではないかと思います。

今回の東日本を襲った未曾有の大震災においては
大勢の人間の命が奪われ、私の住む地もまた大惨事には
至らなかったものの何度となく脅威にさらされ、「ついに
この時が来たか」とある種の覚悟すら覚えました。
日本という名の一時は転覆しかけた船の中で、
我々もまた「どうやらたまたま生き延びられたらしい」
という乗組員である以上、スコット神父とまでは
行かないにしても、何が必要で何をすべきか、冷静に
対処することが求められると改めて胆に命じました。

あ、あああ、あと、なんかそっち方向にばっかり
話が逸れてますが、「船内を丸々逆さまにした」状態を
見事に再現したセットや大量の水を使う等で災害を
リアルに表現した、予算を惜しまない特撮効果も
素晴らしい出来で、今観ても色褪せない珠玉の名作です。

アバターネバーキルズザピーポー

公開当時から散々クソ呼ばわりされてたし
これっぽっちも観る気はなかったけど、
ラジー賞まで受賞しちゃったならこれはもう
観ておくしかないじゃんッ!!なんて
怖いもの見たさから今回レビューするのは
M・ナイト・シャマラン監督「エアベンダー」!

その世界では気・水・土・火いずれかの元素を
自在に扱える能力者は「ベンダー」と呼ばれ、
それぞれの元素を司る精霊と交信できる者は
「アバター」と呼ばれ民から信仰されてきた。
4つに分かれた国はこのアバターの力によって
平和を保ってきたが、ある日突然アバターが
姿を消してから100年の月日が経ち、世界は
火の国の侵攻によって荒れ果てていた。
そんなある日、痩せた極寒の地で狩りをして
細々と暮らしていたスーカとカタラとの兄妹は、
氷の下で何かが埋まっているのを発見する。
それこそは100年もの間姿を消していた
アバターの化身である少年、アンであった。
精霊の力を恐れる火の国は彼と精霊の存在を
消そうとし、世界は更なる動乱に包まれる…
というのが大まかなあらすじ。

原作は未見なのですが、話だけ聞くとどうにも
「ドラゴンボール」や「NARUTO」等の影響が
色濃く感じられてならない海外のアニメ
「アバター 伝説の少年アン」の映画化作品。

「シックス・センス」や「サイン」等で知られる
M・ナイト・シャマラン監督作なのですが、
そういやなかのひとがシャマラン作品観るのは
実はこれがはじめてだったり…

で、ラジー賞で新たに設定された「3Dの使い方が
間違っているで賞」を受けた第一の作品という
不名誉な結果になってしまったわけですが、
キャメロンの「アバター(これも「アバター」が
キーワードとか紛らわしいね)」のヒットを受けて
無理矢理3D映画にしてしまったことの背景を
抜きにしても、シャマランがこれっぽっちも
アクションの撮り方を心得ていなくてあまりの
しょっぱさに笑けてしまうぐらいなんですね。
細かいカット割りやモンタージュ手法、ズームイン
ズームアウトを駆使すればいいのに、広角レンズで
延々長回しをする冗長な戦闘シーンばかりで
思わずあくびが漏れそうになります。

「動ける子役」に主眼を置いたんでしょうけど、
主人公アン扮するノア・リンガーの演技が
しょっぱくてこれにも思わず苦笑。
そういった演技における問題点を背負わされる
形でスーカ役のジャクソン・ボーンもまた本作で
ラジー賞の「最低男優賞」を受賞してしまったわけ
ですが、はっきり言って他に酷い部分が多すぎて
あまり気にならないというレベルではあります。
グ、グムー。

元々原作付きということで、設定自体は
(若干の古臭さはありますが)とても魅力的で、
孫悟空とNARUTOを足して2で割ったような、
自由奔放な性格と自分の責任に悩める主人公と、
第二の主人公とも言えるような、火の国を
とある理由で追放され、またそれが原因で執拗に
アンを狙う王子(はっきり言ってベジータポジ)を
中心に世界の行く末を描いていくという内容は
確かにワクワクするのですが、聞いた話によると
「原作の重要なシーンを悉く外している」との
ことであり、なんだか素材を全然活かしきれて
いないと思うこともまた然り。

地味かつしょんぼり映画を撮ることに定評のある
シャマランのノウハウ不足が如実に表れてしまった
感じが否めない本作品、今をときめく映像の魔術師・
ザックスナイダーとかその辺の人が撮っていたら
また違ったんじゃないかなーという、作品のあと
もう一歩感、勿体無さ感が大変惜しまれます。

何故って?この映画がクソだからよ!

新作DVD出てたし「まー気になってはいたし
一応借りておくか」ぐらいの気分で観た
「ビッチ・スラップ」のレビューを
今回は行いますよー。

砂漠の真ん中に佇むトレーラーハウス前に
集う、ちょっとワケありそうな女の三人組、
ヘルとカメロとトリクシーは裏社会の
ちょっとした顔・ゲイズを拉致し、痛めつけて
「ブツ」の在り処を吐かせようとするのだが…
というのが大まかなあらすじ。

有り体に言えばラス・メイヤーに代表される
ようなソフトコア・ポルノや80年代
スプロイテーション・ムービーのノリを現代に
そのまま持ち込んだような映画…と言えば
確かに面白そうな響きではありますが、これは
即ちなんだかよくわからないけれどもすごい作品か
はたまたとんでもない地雷に化けるかの
大きな二択でもあり、残念ながら本作は後者。

「キルビル」や「デス・プルーフ」に代表される
タランティーノの天然っぷりや、「マチェーテ」で
遺憾なく力を発揮したロドリゲスの、計算づくで
最終的に全部ひっくるめてボンクラに仕上げるという
才能がこれっぽっちも感じられない上に、
なんというか、フェチっ気やリョナ要素に
今ひとつ執念とか鬼気迫るオーラみたいなものも
感じられず、OPの凡庸すぎるショットで
「あ、これはきっとすごく駄作だ」って
なんとなくわかってしまうことだけはある意味凄い。

ていうかね、延々と砂をスコップで掘って
何か見つかる→回想シーン入る→邪魔入る→
まだ掘ってる→何か見つかる…のパターンと、
誰か撃たれる→生きてた。→実は正体が…の
繰り返ししかなくてビックリするよ!
カメラワークや映像手法も工夫がこれっぽっちも
感じられなくて、アクションシーンも
女同士でひたすら殴り合ってる「やりすぎ感」を
演出したいんだろうけどただ冗長なだけ。
会話の台詞のセンスや後半のカタルシスを
省みるに、「デス・プルーフ」って実は
凄い作品だったんじゃ…と思わされることしきり。

作品に関して何が一番の失敗だったかを考えるに、
結局複線を張り過ぎてキャラを縛ってしまった
ことにあるのではないかと。
「デス・プルーフ」においては女子は延々
雑談をしているだけの存在だったし、「デス~」
及び「キルビル」の元ネタになった作品
「ファスター・プッシーキャット キル!キル!」は
完全に脊髄反射だけで生きてる女がとりあえず
男どもを蹂躙して回るだけの話ってんで、無理を通して
後から理屈をこねれば良かったのにと思いました。

ってなわけで、百戦錬磨の「グラインドハウス」
企画には遠く届かないションボリな作品でした。
どうせならこっちじゃなくて今月末あたりに
DVDも出る「マチェーテ」の方がずっとオススメ。
プロフィール

マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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