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デウス・エクス・マキナ

アカデミー外国語賞を受賞した経歴もある、
戦争映画の名作として名高い
「ノーマンズ・ランド」を今更ながら
鑑賞しましたので本日はこのレビューをば。

ボスニア紛争時、野営地で塹壕を挟む形で
ボスニア軍とセルビア軍はにらみ合っていた。
ボスニア側の交替要員として派兵されてきた
数名の兵士は、夜の行軍中に濃霧によって
迷ってしまい、セルビア側の砲撃を受ける。
命からがら塹壕へ逃げ込んだチキは
セルビアの偵察兵二人を一人射殺し、一人の
腹に銃弾を浴びせることに成功する。
だが、チキの同僚・ツェラが気を失っている間に、
彼らはトラップダミーとして「ジャンプ地雷」を
ツェラの背中に設置していた。
この奇妙な状況からお互いが助かる方法を
模索するうちに、次第に周囲を巻き込む規模は
大きくなり緊張感が高まっていく…
というのが大まかなあらすじ。

90年代初頭~中期に長期・大規模に亘って
行われたボスニア「民族浄化運動」を
痛烈な皮肉でもって描いたのが本作品。

陣取り合戦の様相を示してきた紛争で、
ノーマンズ・ランド(無人地帯)へ
迷い込んでしまったお互いの兵士が
お互いに殺し合い、時に通じ合ったかと
思えばまた口汚く罵りあうという心の
流れを描いていくのですが、これこそ
民族間紛争の一つの縮図という様相を
示しており、銃を持っている俺の方が
正義なんだとか、お互いに平等になるには
お互いが銃を持つしかないんだとか、
地雷を仕掛けたのはお前らなんだから
俺はお前を殺す、てめえ撃ちやがったな
だから俺もお前を殺すんだ!なんて
言い合っているうちに、結局どちらが戦争の
きっかけを作ったのか、どちらが正しいのか
なんてことがうやむやになり、そして
決着の方法はどちらかが死ぬか或いは
お互いに斃れるしかないのではと思えてくる。

当時ルワンダやソマリアでも同様、世界中で
民族間紛争が行われていたわけですが、
無力な国連の姿は本作でもありありと描かれて
いるものの、そりゃこんだけ同時期に
アホな殺し合いしてりゃ国連もアップアップに
なるわなあ…という気もなきにしもあらず。
マスコミに関する皮肉も盛り込まれていますが、
例えば「ホテル・ルワンダ」における「視聴者は
食卓の前で『まあ怖いわね』と言って終わるさ」
という印象的な台詞同様に、「傍観者は即ち
加害者と同じだ」という言葉でもって、観客の
我々もまた傍観者に過ぎないのではないか?
という投げかけが行われています。

あらゆる野蛮な武器を用いて殺しあう当事者たちを、
時には心から救えると信じて、時には救うフリをして、
時には興味本位で周囲をウロウロする「部外者」たち。
そして本作のタイトル「ノーマンズ・ランド」が
意味する最も残酷で無慈悲な現実とは―――

誰が悪いのか、誰が正しいのかが明確でない、
少なくとも「正義不在の時代」を描いた
名作だと思います。是非オススメしたい。
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I want to change my life.

ベン・アフレックが自ら監督・主演し
名作との評判も高い「ザ・タウン」の
レビューを本日は行いたいと思います!

アメリカ・ボストンのチャールズタウンでは
親から子へと受け継がれるようにして強盗を
はじめとした犯罪が日常的に行われていた。
ダグはそんな街と仲間たちに引っ張られる形で、
”家業”に嫌気が差しつつも未だに足が洗えずにいた。
ある日いつものように鮮やかな手並みで
銀行強盗を犯したダグとその一味は、
一時的に人質に捕らえた支店長のクレアが
チャールズタウン近郊に住んでいることを知り、
ダグは彼女を脅すために接触を試みる。
だが必要以上に彼女が怯えていることを知った彼は、
いつしか親密な関係を持つようになっていく。
お互いにとってリスクの高い状況であることと
自分の素性を明かせないまま、ダグの元には
次々と危険なヤマが舞い込んでくる…
というのが大まかなあらすじです。

「グッドウィル・ハンティング」では平凡な才能、
平凡な街に埋没していくであろう男を演じ、
現実でも神童と持て囃されたマット・デイモンに
置いていかれたまま長い間「最低俳優」と
揶揄され不遇の時を過ごしてきたベン・アフレックが、
掃き溜めの中をあがき人生を変えようと
奮闘する男を描いた渾身の作品がこれ。
もうなんというか、この一言に尽きる気もします。

クソ溜めの中で産声を上げ、ほんの少し足を
踏み外せばそこはもう犯罪稼業の日々。
酒とクスリを水のように浴びて、気がつけば
ドロ沼から抜け出す道はあの世に行くか
塀に囲まれるしかないという地獄絵図。
老人にチンピラ、売人と右を向いても
左を向いても何故か偉そうにふんぞり返る
虚勢を張るだけの負け犬の中で、唯一
真人間になろうとするダグの姿は痛烈。

この辺のねちっこさが徹底されているので、
銃で片っ端から撃ち殺していけばハッピーエンド
なんでしょなんて甘ったるい映画みたいな
展開にはならない現実に身構えさせられ、
作中には常に並々ならぬ緊張感が溢れています。

もう本当、一貫して主人公やその周囲には
幸せになれない、なれなかった人々が一杯いて、
生まれが違えば人生も違ったかもしれない、
どうしてこんなに彼らは業を背負わなければ
ならないの…?と切なくなることしきり。

「ヒアアフター」でのマット・デイモンは随分
デコが広くなったように感じるし、本作の
ベン・アフレックは一層ケツアゴになって
ヒゲも濃くなって、二人ともアップの映しに
なると小皺が増えたのがよくわかります。

長い年、しかし同じだけの時間を経て、
お互いに歩んできた道は違えど、実は
今彼らが立っている場所の位置や高さに
そう違いはないんじゃないだろうか、そんな
気にさせられる素晴らしい作品でした。

(変な笑い方で)

マット・デイモンとベン・アフレックが
共同脚本及び主演・助演を務めた
「グッドウィル・ハンティング」は
神から「ギフト」を授かった青年と
そんな彼の背中を押す、才能に恵まれず
平凡な町に埋もれていくであろう友人との
熱い友情を描いた名作ですが、彼らの
現在のキャリアそのままを描いたような内容とも
揶揄されるようになって早10年以上の時が経ち、
そして全く同時期に全く同じようなキャラ付けで
二つの作品が世に出てきたのはある種の
必然性すら感じさせられます。

前置きが長くなりましたが、マット・デイモン主演
「ヒアアフター」及びベン・アクレック監督・主演
「ザ・タウン」を同日に鑑賞してきましたので、
本日は「ヒアアフター」のレビューをば。

フランス人ジャーナリスト、マリーは
リゾート地で突然の津波に攫われ、その際に
一瞬「向こうの世界」を垣間見る。
イギリス・ロンドンに住む少年、マーカスは
アルコールと薬物中毒に苦しむ母親と
内気な自分を支えてきた双子の聡明な兄・
ジェイソンの不慮の事故死に深く傷つく。
アメリカ・サンフランシスコ在住、かつては
凄腕の霊媒師として知られたジョージは
そんな自分の「能力」を呪い、今は肉体労働者
として働き新しい趣味を模索していた。
人種、性別、年齢、全てが違いながらも
それぞれ「死後の世界」に囚われた彼らは、
数奇な運命に導かれるようにして同じ地へ
足を踏み入れ、顔を合わせることになる…
というのが大まかなあらすじです。

既に齢80、老いてなお盛んなご存知
クリント・イーストウッド監督最新作は、
「死後の世界」へ様々な形で関わることに
なった、様々な人々を描いた群像劇。

しかしタイトル「ヒアアフター(あの世)」が
示すそのままに、例えばあの世っていうのは
天国と地獄があって、そこでは人々が
どのようにして暮らしているのか~等といった
話題が中心なのではなく、むしろ本作でそれらの
描写は「どうやら『死後の世界』はあるらしい」
程度に留められ、その事実にどうやって人々は
向かい合っていくのか、そしてそこからどう
成長していくのか、という方に主眼が
定められているのがこの作品の面白いところ。

そして元々神や贖罪といった教化的な概念が
垣間見えていたクリント・イーストウッド作品、
その傾向は年々強まっていたのですが、
本作においてはより一層観念が現実的、
直接的、物質的に顕著になりつつあります。
何しろそもそも「あの世」がテーマなわけですし。
「グラン・トリノ」から引き続き、「新しい
世代に何かを残さなければならない」という
彼の想いもまた本作品から感じ取れますし、
一体何があって彼をそこまで突き動かすのか
疑問すら生じるところもなきにしもあらず。

この世の中には物事が思うようにならず、
どうしても幸せになれない人々が沢山いる。
けれども神の力は必ず介在しているのだから、
我々は故人のことを想い、いつか自分自身が
「向こう」に行くその時までは前向きに
生きていかなければならない、というのが
今回監督の掲げたメッセージなのではと思います。

何というか、最早「その時」を待つのみの
か弱い老人が「俺にできるのはここまでだ、
次はお前たちの時代だ」というような雰囲気も
個人的には感じ取ってしまった、少し
しんみりしてしまう作品だったのですが、
クリント・イーストウッドにはこれからも是非
良質な作品を世に送り出して欲しいものですね!

死ぬのは構わない、殺すのが嫌なんだ

「ゴッドファーザー」シリーズで有名な、
若くしてこの世を去ってしまった
知る人ぞ知る俳優、ジョン・カザールの
出演作があと一作でコンプできるから、とか
確かそんな理由で今回借りたのが
74年にコッポラが生み出した意欲作
「カンバセーション-盗聴-」です。

ハリー・コールはその業界では名の知れた
凄腕の盗聴技術者だった。
今回、彼はとある大企業の取締役からの依頼を
受け、一組の男女の会話を追うことになる。
録音テープを編集していくうちに、ハリーは
依頼者や男女の会話の雰囲気から、ただの
浮気調査とは違う並々ならぬ不穏当な空気を
感じるようになり…というのが大まかなあらすじです。

ジーン・ハックマン主演で、端役にジョン・カザールの
他にも「スターウォーズ」でブレイク前の
ハリソン・フォードなんかもいたりする本作。

几帳面で決して誰とも親しくしない、仕事は徹底して
妥協しない頑固で孤独な中年の主人公が、
盗聴という仲介役を通して知ってしまった、
正体不明の真っ黒い陰謀につい足を踏み入れて
しまうというストーリーのスリラーなのですが、
あの手この手でプライバシーを探ろうとする
最新盗聴・監視機器を例に挙げ、「もしかしたら
あなたの私生活も誰かに覗かれているかもしれない…!」
という身近な問題をフレーバーとして作品全体に
ほのかに臭わせているため、ある種の親しみのような
物を持って観客も作品に臨むことができます。

作品のテーマであり手段である「盗聴」の扱い方が
面白くまた好印象で、例えば「セキュリティグッズ」の
ような扱いで各種盗聴機器の新作展示会が公に
催されているという事実や、盗聴が原因で人が死ぬ
という現実だって当然あるということを提示した上で、
果たして盗聴は商売として許してもいいのか?
盗聴をする者は「罪」として罰せられるのか?
といった諸所の疑問は全て観客側に投げられ、
作中で必ずしも答えが明示されるわけではありません。
しかし「その道に関わった者は全員決して幸せには
なれない」という末路も示されており、この辺の
さじ加減が個人的には大変気に入りました。

当時スター街道まっしぐらだったジーン・ハックマンと
「ゴッドファーザー」で一躍スターダムにのし上がった
コッポラに、まだ若き名優たちの力も加わることで
なんとも力強い作品へと仕上がっています。
地味~な内容故に当時は興行収益的にコケたそうですが、
個人的には今まで観てきたコッポラ監督作品の中で
これが一番好きかもしれない。

ナイトガードってヒーローっぽい名前だね

つい最近までずっと手を出しあぐねていた
「ナイトミュージアム」の1・2を続けて
鑑賞しましたので本日はこの作品の
レビューを行いたいと思います!

何かを成そうという人一倍の野心に対して
才能が伴わない冴えない男・ラリーは
職と住居がコロコロ変わるバツイチで、
一人息子のニッキーにも信用されていなかった。
そんな彼がダメ元で今回挑んだのは、
時給制の博物館夜間警備員。
実はその博物館では、古代エジプトの
魔法の板による力によって、夜の間だけ
化石から剥製、蝋人形からジオラマ人形まで
全ての展示品に命が宿るのだった…
というのが1のあらすじ。

そんで2のあらすじはというと、
前回の騒動から2年後、ラリーは展示物たちの
心を一つにまとめたことで大きな自信を得るに
至ったのか、彼は夜警の傍ら「光る懐中電灯」という
アイディア商品の開発により一山を当て、今や
飛ぶ鳥を落とす勢いの一大企業のCEOになっていた。
しかし夜警を辞めた彼の知らない間に、博物館は
リニューアルのため一部の展示物がスミソニアンの
地下へと送られることが決定してしまう。
その際、いたずら猿の剥製・デクスターが
「魔法の板」をスミソニアンへ持ち込んでしまった
ために更なる規模の騒動へと発展してしまう…
というもの。

コメディ俳優としてすっかりお馴染みになった
ベン・スティラーが、現代に蘇った数々の
歴史の偉人たちと織り成すドタバタコメディ。

とりあえず細かい理屈は置いといて、
エジプトの秘宝の力で人間や動物の形を
している物に命が宿るんだよーっていう設定と
そこから生まれる登場人物の一抹の胡散臭さに
今までずっと敬遠していたわけですが、
実は子供から大人まで楽しめる、決して
上質とは言えないかもしれないけれども、
それ故に興味や想像を掻き立てられる、おもちゃ箱を
ひっくり返したような作品に仕上がっています。

両作品を通して何が一番ヤバいって、
例えば昨今の日本では当たり前のように
まかり通っている「三国無双」や「戦国無双」に
代表されるような、武将に対して勝手にあること
ないことキャラ付けする偉人レイプ感覚と、
メリケンが大好きなアメコミクロスオーバーの
感覚を歴史の偉人にそのまま持ち込んでこの二つを
ゴッタ煮にしてしまったような話ってことで!
そのドタバタ具合はある種の「偉人版
トイ・ストーリー」と形容できそうでもあります。

そしてそんな無茶苦茶を持ち込んでいることと、
キャラ立てが功を成しているために、偉人たちが
実際に何をしていたのかが気になって、
後になってうっかりインターネットとか使って
その足跡を追ってしまったりするという、案外歴史に
興味を持つとっかかりになってしまうのも問題。

魅力的なキャラに加えて、テンポの良い展開と
独特の「間」を用いたクスッと来るギャグ、
うっかり騙されそうになる「なんかちょっと良い話に
持っていこうとする」フリの脚本と、総じて
かなり好感度が高く持てる作品に仕上がっています。
破壊される家具や調度品は一晩たてば元に戻るし
警報関係が一切鳴らないとかその辺の突っ込みどころは
まあ全部エジプトの秘宝の力ってことで一つ。

子供から大人まで~と言いましたが、ダメ親父が
家族の絆を取り戻すために闘うという話でもあるので、
本来は是非親子で観て楽しむべき作品という
気もしました。安心してオススメできる一品。

ゾディアックとは一体…うごごご

「セブン」「ゲーム」で知られ、
最近では「ソーシャル・ネットワーク」での
成功も目覚しいデヴィッド・フィンチャーが
監督した、実在の連続殺人鬼の素顔に迫った
映画「ゾディアック」…とは一切関係のない、
IMdbボトム100に数えられてしまっている
「ゾディアック・キラー」なる作品を
鑑賞しましたので本日はこのレビューをば。

ちなみに、記事の件名がこれっぽっちも
思いつかなくて5分くらい悩んだ。
その程度には何も心に残らない作品です。

んで、えーと、幼少から叔父や叔母に虐待を
繰り返されてきたマイケル少年は、
成人した後に老人ホームで働いており、
自分の祖母に「早くくたばればいいのに」と
陰口を叩く男にブチキれて射殺したら
それが何故か30年前の「ゾディアック・キラー」の
犯行と勘違いされて(本当なんで?)、
やがて謎の使命感を帯びたマイケル君は
老人に敬意を払わない者たちを次々と殺すようになり
セックス的快楽を得るに至っていくのだが…
というのがあらすじ…なのかな…うん…

ちなみに「ゾディアック・キラー」はかつて
実在した殺人鬼なのですが、興味を引くのは
未だにその正体が不明なことと、犯行時に
「ゾディアック」と名乗った上で暗号文の
書き置きを残していったという程度で、
それ以外はただのカップルを通り魔的に
襲うただの勘違いしちゃったバカという
印象で一般的には通っています。

その「ゾディアック」を追った話なのかと
思いきや、あることないことで修飾して
「いやそんなんゾディアック事件全然違うから!」
って上で、七三メガネに白黒ミリオタファッション
というまるで女神転生から飛び出してきた
リアルカオスヒーローみたいな主人公が
街をウロウロしてとりあえず人を殺して
回るっていうのが第一の衝撃なんですが、
全編通して突っ込むところしかなくてぐったり。

でも要約すると「主人公は人目につく場所で
銃を乱射しても何故かこれっぽっちも
警察に捕まらない」の一言で済む。
それ以外にもこの世界の警察の人はザル過ぎる…!

あとはー、いちいち言及するのは逆にこっちが
馬鹿なんじゃないかと思う気もするけど、
チンピラ通り魔的犯行の「ゾディアック」と
ドイツの男色狂いの人喰い「ハールマン」を
作中で何故か同列の存在に並べて語りたがったり、
FBIプロファイラーが見たら憤慨するんじゃ
っていうぐらい、マイケル君が殺人とその快楽に
目覚めていくステップが胡散臭かったりで、
せめてその辺のリサーチぐらいはまともにやれよ!
と、ちょっと異常犯罪ケースファイルをかじった
ような人間でもわかるような手の抜きっぷり。

ハンディカメラで撮ったようなチープな質感の
映像から冒頭3分で「これはもの凄いヤバい
臭いがする」という直感が働くんですが、
でもここまでで挙げてきた要素だけならまだ
話題にも上がらないただの駄作で済んだかもしれない。

個人的に本作を一番のクソとして話題に上がらせる
理由は、多分本物の惨事グロ写真を不意打ち的に
何枚も何枚も映像に挟んでくるからじゃないかと。
しかも「これがゾディアックの犯行だ!」とか言って!
やってねえよ!ゾディアックがなんでバラバラ殺人
犯してんだよ!という、本当二重の意味でヤバい。
本編の方があまりに内容薄くて不味いので、
いつ惨事グロが入ってくるのかという意味の方で
後半は専らハラハラさせられることになります。
ある意味予想を裏切らず最後まで混ぜてくるしな!

いやー、流石は最低映画100選の一つ、
まごうかたなきクソの塊でした。
どのぐらい酷いかって言うと、死霊の盆踊りと
どっちもう一回観るかって言われたら
「死霊~」の方がまだ安心して観れるってぐらい。
すげぇ!

加減しろ莫迦!

新作DVD「ぼくのエリ 200歳の少女」を
レンタルしましたので本日はこの作品の
レビューを行いたいと思います!

ストックホルムに住むオスカーは
いじめられっ子で、今日も夜の日課として
中庭で護身用のナイフを振り回していた。
その様子を最近隣に引っ越してきた父娘と
思しき家族の、「エリ」と名乗る少女に
見られてしまったことがきっかけで、
オスカーとエリは徐々に親しくなっていく。
だがエリと、彼女と生活を共にする中年の
男には誰にも言えないある「秘密」を
抱えていた…というのが大まかなあらすじ。

粉雪の舞うストックホルムを舞台に、
内気な少年とミステリアスな少女の
淡く切ない想いを描いたスウェーデン映画。

タイトルと序盤の展開で既にネタバレも
同然なのですが、「エリ」と名乗る少女は
不老長寿を誇るヴァンパイアであり、
常に血液摂取衝動に駆られています。
そしてオスカーは感情をあまり表に出さない
内気な性格で、いつもクラスメイトに
陰湿ないじめを受けており、護身用ナイフを
肌身離さず持ち歩き、専ら興味があるのは
猟奇的犯罪で新聞を切り抜いてスクラップ
ブックに貼り付けるのが趣味という
割と何処にでもいるオタクだけれども
一歩間違えると犯罪者ルート直行という
ちょっとアブない少年。

物語はこの「闇に隠れて殺人を犯す」少女と
「いじめっ子と対峙しなければならない」少年、
程度は全く違えどもそれぞれの人生にとっては
全く同じ重さを持つ問題と如何に戦って
いくかの様を二つ並べて描いていきます。

ロシアの作品「キン・ザ・ザ」でも受けた
印象同様に、極寒の地で生き残るためには
冷徹に、シビアに現実と直面し、時には
あらゆる手を尽くしてでも勝たなければ
ならないという人生観がありありと映し出され、
それに雪国の情景とまだ12歳という若き少年の
姿があいまって、触れればこちらが怪我をするか
さもなくば壊れてしまうかのガラスのような
美しさを湛えています。
なんというか、この辺は南米やアフリカの
映画監督作品には骨太・情熱的な物が多いため、
やはりお国柄がそのまま作品の雰囲気に
表れるのはとても興味深く、面白いですね!

残酷なティーンエイジャーの日常を
ゆる~く淡々と描いていく、という話は
岩井俊二も連想とさせるのですが、ラストの
展開まで含めて、12歳の見た目美少年美少女が
やってるから許されるように見えるだけであって、
やがて年を経れば本作の序盤で描かれたように
血生臭いだけの現実が待っている…という、
最後まで突き放した感のある、ある種の救いのない、
救われない感のある描写は個人的に良し。

あと細かいことはさておいて、主人公の
オスカー君が美少年過ぎて困る。
おかっぱ金髪で整った顔立ちと細長い手足の
華奢な体つき、服装のコーディネートもバッチリ。
正直エリの存在が霞むくらい。
ていうかエリの子は作中でもチャームポイントとして
扱われる、大きすぎるくらいの目は凄い綺麗なのに
ほんの少しダンゴっ鼻気味なのがしょんぼり。
他のパーツはすごく良いのにね。
そんでオスカー君は初登場時がブリーフ一丁だったり、
エリにかなり際どいシーンが用意されてたり、
あと何故か頻繁にオスカー君の水着姿もあったりで
監督はペド野郎としていつか手錠かけられるんじゃ
ないかとそんないらん心配も少し。
それだけを目的に本作を観られても困りますが、
ショタスキーはそれだけでお腹一杯になるんじゃ
という程度には眼福しそうな作品ではあります。

総じて地味~な、いかにも単館系映画館向きの
映画なんですけど、そういうのが好きな人には
たまらないであろう、是非オススメしたい一本。
あと、ヒットしたからってすぐにリメイク
したがるのがハリウッドの悪い癖だよね。
どう変えてもこれ以上の作品に仕上がる気がしない。

あの世は年中無休なり!

「コンスタンティン」や「レギオン」といった
こう言っちゃなんだけどちょっとアレ…な
作品に影響を与えたとされる映画があるという
ことで観たのが、本日レビューする
「ゴッド・アーミー」です!

幼少の頃から神父の道を目指し、聖書に関する
論文も発表したことのあるトーマスは、神の声が
聞こえなくなったとして今は刑事になっていた。
ある時、トーマスは彼の管轄外での事故において
被害者の持ち物に彼の著書があったことから
事件に関わることになるのだが、奇妙な体質の
その被害者はまた、本来は記されていないはずの
「ヨハネ第23章」の予言が載った聖書も所持していた。
「人間に嫉妬した天使は神に戦争を仕掛け、彼らは
邪悪なる魂を取り込むことで更に強くなっていく」
まるで何かに導かれるかのようにして、トーマスは
事件の核心と全貌へと一歩一歩近づいていく…
というのが大まかなあらすじです。

なんでも「ハイランダー」の脚本家が初監督を
務めた作品らしくて、「魂を食らうことで更に
強くなる」なんて設定からなるほどと思わせられます。
キャストは「パルプ・フィクション」で冴えない
ヤクの売人をやったエリック・ストルツ、
マイケル・マドセンの妹にあたるヴァージニア・
マドセン、まだまだ無名だった時代の
ヴィゴ・モーテンセンといった濃ゆ~い面子に
加え、大天使ガブリエルを演ずるのが
我らがクリストファー・ウォーケン!
ガブリエルは神の寵愛を受ける人間が気に食わなくて
人類を滅ぼし神をも殺そうとするわけですが、
「レギオン」同様に映画世界のガブリエルは
よっぽど人間のことが嫌いなご様子。

世界の命運は一人の刑事と一人の女教師、
それから一人の少女に託され、なんだか冴えない
風貌のオッサンなんだけども天使とか悪魔が
入り乱れて寂れた鉱山の街を舞台に戦うってんで、
その色んな意味で面白い設定は確かに「レギオン」が
色濃く影響を受けているというのも頷けます。

しかし、前述の通り濃い面子のキャストが
クソ真面目に作品に取り組んでいることと、
神の存在に揺れる天使と悪魔、人間の描写が
映像に奇妙なオーラと迫力を与えています。
特に悪霊祓いを生業とする、ネイティブアメリカンの
シャーマンたちの描写がなんだか矢鱈カッコイイ。

本作、「コンスタンティン」「レギオン」に
共通していることなんですが、作中において
姿を見せない「唯一神」への愛や信仰に揺れて
天使や悪魔や人間が一喜一憂しているわけで、
地上界で戦争がなくならないのはやっぱ原因を
辿ると全部お前に行きつくんじゃないかと思うと
やっぱジーザスはろくでもねえ奴だな!とも思ったり。
勿論、そんなろくでもない神が皆大好きなんだけど!
僕だって、それに君だってそうだろう!?

本作はカルト的な本当ろくでもない話なんですけど、
「ゴッドアーミー」「コンスタンティン」「レギオン」で
ガブリエル三部作と勝手に命名して推したい。
「ヴァン・ヘルシング」も入れると、本当に
ガブリエルって名前がついたのにはろくなのがいないな!
大好きだ!

ゴーストバスターズー!はやくきてくれー!!

いやー、レンタルビデオ屋にいつ行っても
貸し出し中だった「パラノーマル・
アクティビティー」をようやく借りることが
できたので本日はこの作品のレビューをば。

8歳の頃から断続的に怪奇現象に悩まされてきた
というケイティの謎を解明するために、
同棲中の恋人・ミカ(女性名っぽいけど
レズじゃないよ、男だよ)はハンディカメラを
購入してその正体を動画に収めようとするのだが…
というのが大まかなあらすじです。

日本円に換算して制作費約150~200万円という
超低予算にも関わらず全世界で興行収益100億円以上
という大ヒットを飛ばしたのが本作品。

その実態は「エクソシスト」と「ブレアウィッチ」と
「ダイアリーオブザデッド」を混ぜて3で割った
ところに日本風ホラーのテイストをちょっと
垂らしたような内容で、手ブレカメラを相手に
カップルが謎の悪霊に散々ギャーギャー喚いて
回るというような展開が最後まで続きます。

そんなわけで、いい歳した日本人にとっては
かつてお茶の間にも関わらず散々放送された
「あなたの知らない世界」とかでこういう
「自分の家に何かいるのではないか」というお話は
散々トラウマ級に刷り込まれていることと、
その「正体不明の何か」がいささか過剰なまでに
物理的な手段で生活をおびやかしてくるのが
いかにも物質主義のアメリカ的と言うべきかで、
その二つを合わせるとなんだかドリフのコントを
観ているかのような親しみが沸いてくるから不思議。
いや駄目なんだけどさ。

で、怪奇現象にキャァキャァ言うだけの作品の
ストーリーを面白く転がしているのがカメラを
持ったミカの存在で、こいつの性格が「ダイアリー~」
よろしく無能なカスで終始イライラさせられて
一周回って笑けてくるところにあるんですね。
というか無能ならまだしも物事を悪化させる
方向にしか回さないから更に性質悪いんだコイツは。
カメラを持ってあくまで傍観者の立場にある
ミカは怖がるケイティを追い回し、霊能者を
インチキ呼ばわりしてからかい、あまつさえ
ウィジャ盤(日本で言うところのコックリさん)を
周囲の反対を押し切って「やろうぜ~」とか
言い出して持ち出してくる馬鹿っぷりを露呈。

かのスピルバーグが「この出来をリメイクしても
超えることはできまい!」みたいなこと言った
らしいですけど、そりゃ一発ネタみたいなこれを
焼き直しても仕方ないだろうよ!と思いつつ
「ブレアウィッチ」よろしくこれでどうやって
続編作るんだよ!?ってんだから面白い。
ちょっと別の意味で俄然興味出てきた。

本国や欧州圏ではちょっとしたパニックに
なるぐらいの反響はあったようですが、
常に妖怪や幽霊といった類に親しみを感じ
傍に置いてきた日本人にとっては、恐らく
ある種の別の味わいがあるであろう本作品。
折角のヒット作だけに、話のタネに一回ぐらい
観ておくのもいいかもしれないね。

ハウオブデッ

インターネットムービーデータベース、
IMdbにはTOP250の他にBottom、即ち
「最低映画」のランキングもあることを
最近知り、怖いもの見たさもあって
タイトルをチェックしているのですが、
当然ながら日本に流れてくるような作品は
少なく、そんな中今回レビューするのは
かつてヒットを飛ばしたゾンビガンシューティング
ゲームの同名映画化「ハウス・オブ・ザ・デッド」!

地元の住民は「死の島」と恐れ近寄らない
とある南の小島で、そんなことは露知らず
パーティーを催しバカ騒ぎに興じる学生たち。
実はそこはゾンビの徘徊する悪夢の島だった…!
というのが大まかなあらすじです。

え~と…何から話していいのかわかりませんが、
まず最初に、想像していたほど低予算映画
ではない、それなりにスタントやメイク、
特撮に金を割いた作品ではあります。
あくまで「低予算だけど超低予算じゃない」程度ね。

しかし金の使い方を大きく間違っている作品でもあり、
例えば「小さな島にゾンビ多すぎだろ!」って量で、
エキストラ雇う分をもっと別の場所に予算割けたんじゃ
ないかと思うと同時に、なんでこんだけのゾンビが
潜伏してて今まで何の話題にもならなかったり
バカ学生が上陸してからギャーギャー騒ぐだけの
時間があったのかという突っ込みどころが
現れるというまさにダブルパンチ。

この時点の説明でもすでに雰囲気が察せられると
思いますが、とにかくアクション映画としても
ゾンビ映画としても「何一つわかってない」奴が
作った地雷踏みまくりの映画なんですねこれ。

バカ学生とゾンビ映画っつったら、バカどもが
いかにバカやらかして悲惨な殺され方するかを
楽しむのが定石だろうに全然そんなことはないし、
凡庸なカメラワークと全く同じ手法の繰り返しで
「わかったからもういいよ!」と言いたくなり、
そして一番不味いのは合間合間に挿入される
原作であるゲームのプレイ画面のカットイン。
この手法が最高にチープさを引き立てている要因かと。
実はタイトルの「ハウス」にスポットが当たるのが
1時間半の本作において1時間を回ってからなので、
「これはハウスオブザデッドの映画なんですよ~」と
アピールするための苦肉の策なのかもしれないけど、
どっちにしろ何もかも間違ってることには変わりない。

原作ゲームファンとゾンビ映画ファン、両方を
それぞれ違った側面からここまで憤慨させる作品も
なかなかないという素晴らしいクソ映画なのですが、
あいにくと前述の通りそこそこ金をかけていることと
(だからこそのクソ映画でもあるんですけど)、
90分という短い尺からそれなりにサクッと
観れることがせめてもの救いです。
「クソ映画についてそれなりに理解のある」友人同士で
酒を傾けながらつっこみを入れつつ観る分には
マシな映画じゃないですかね。絶対ぐったりするけど。

An old man never dies,a little girl lives.Unfair trade.

「グリーン・ホーネット」と一緒に観て来た
「RED/レッド」のレビューをしますよー。

規則正しく・慎ましく年金で生活する男、
フランク・モーゼスの生き甲斐は、年金電話相談
窓口のサラと世間話をすることだけだった。
そんなある日、特殊部隊がフランクの家を取り囲み、
彼を亡き者にしようと襲い掛かってくる。
実はフランクは現職のCIAから畏怖と軽蔑を込めて
「Retired・Extremely・Dangerous(引退した超危険
人物)」と呼ばれる凄腕の元CIA諜報員だったのだ。
自分の身はともかく、サラの命の危険を案じた
フランクは彼女の家へ押しかけ、誘拐同然に
拘束すると、同じく「RED」であるかつての友人の
元へ走り自分たちを狙う敵の正体をつきとめることに…
というのがおおまかなあらすじです。

DCコミックのグラフィック・ノベルが原作という、
ブルース・ウィリスやモーガン・フリ-マン、
ジョン・マルコヴィッチといった老練の、
錚々たる面子が顔を揃えたアクション娯楽作品。

一言で表すならば「老人無双」とでも言うような内容で、
敵味方から恐れられたかつての怪物が謎の敵に
襲われるも無敵の力で次々と払いのけていく、
という痛快さがウリなのですが、巻き込まれ型の
ヒロイン・サラのハンデが話を単調にさせず
盛り上げていることと、彼女もまた「戦う女」に
変貌していく現代ヒロイン像なのがまたよし。

主人公・フランクを演ずるのは絶対無敵の
ヒーローやヒットマンを数多に受けてきた
ブルース・ウィリスなので最早文句のつけようも
ないのでこれはさておき、着目すべきは
彼をサポートするかつての仲間や彼を超えようと
立ちはだかる若きCIA職員等のキャラ立ちっぷり。
特にキチガイを演じさせたら右に出る者はいない
ジョン・マルコヴィッチの演技は見もので、
オーバーでない実にナチュラルな狂いっぷりは彼の
演じる「マーヴィン」に妙な愛着を覚えること請け合い。
かつては西部劇でその名を馳せ、アカデミーを
受賞したこともあるアーネスト・ボーグナインも
実はちょっとした端役に登場していて、出番は少ない
ものの妙な存在感を発揮していてこれも好感。

グラフィックノベルを意識したようなカット割りと
コミカルな展開、そして軽快なテンポと
細かい理屈は抜きにしてとにかく痛快な娯楽作品として
楽しみ、老人たちの渋さとカッコ良さに痺れたい逸品。
今回のヒットを受けて続編の制作も予定にある
とのことで、これも是非期待したいところ!

素敵なサムシング

毎月1日は映画の日!ってなわけで、
それぞれコミカルなヒーローを描いた作品
「グリーン・ホーネット」と「RED」を
鑑賞してきましたので、本日は
「グリーン・ホーネット」のレビューをば。

歯に衣着せぬ記事が評判の、ロスに本社を
構える大新聞会社「デイリー・センチネル」の
社長であるジェームズは厳格な男で、その彼の
一人息子・ブリットは素直で正義感溢れる心を
持ちながらも放蕩な青年へと育っていった。
そんなある日、ブリットの父親は蜂のアナフィラキシー・
ショックであっけなくこの世を去ってしまう。
父親の死後、自分が何者でもないことを思い知らされた
ブリットは、自分にも何か世の中のために出来ることが
あるのではないかと思い立ち、父親の元使用人・
カトーと共に覆面ヒーロー活動を始めることに…
というのが大まかなあらすじです。

元々はラジオ番組から始まり、TVドラマ化や
コミカライズ等で幅広いメディアで展開され、
未だコアなファン層に支持されている息の長い
キャラクター、それが「グリーン・ホーネット」。

本作は映画化の話が立ち上がってから随分と長い間
スタッフ・キャストとのいざこざによる紆余曲折を
経て、ようやく最終的な指揮を執ることになったのは
「エターナル・サンシャイン」や「僕らのミライへ
逆回転」等で知られるミシェル・ゴンドリー。

さて、本作品の主人公、グリーン・ホーネットこと
ブリット君はブルース・ウェインかはたまた
トニー・スターク並の財産を受け継いでおきながら、
才能はほぼ皆無でヒーローに憧れる心だけは人一倍
強い性格というデイブ・リズースキー(キック・アスの
なかのひと)みたいな奴で、サイドキック(助手)の
日本・上海市出身(実際そんな扱いの設定だから仕方ない)、
発明と功夫の天才・カトーに出資しておんぶにだっこで
ヒーローごっこで悪の組織をブッ潰そうぜ!イエー!
というような、主人公自身が頭カラッポなストーリーでして。

しかしPVクリエイターとして活躍した経歴を持ち、
「エターナル~」や「僕らの~」に代表されるような、
ちっぽけな人間がちっぽけなことでああだこうだと地味~に
話を展開させる作品に定評のあるミシェル・ゴンドリー監督が
持つそれぞれの長所が、これほどまでに生かされている
作品もなく、現時点における彼の最高傑作と断じても良い!

予告では「これってカトー主人公にする気満々だよね?」
という臭いをプンプンさせていたものの、それは派手な
アクションは彼に投げざるを得ないというだけの話で、
ブリットは発案者にして出資者であり、あくまで主役としての
面目を保とうとするのに対し、カトーは発明と功夫の天才で
謙虚に振舞うが、相棒ではなく助手として扱うブリットの
傲慢な態度にやがて業を煮やしていき…という対比の
扱い方が実に秀逸で、ブリットの存在感は作品全体を
通して決してカトーに色褪せるものがありません。

これに加えてキャメロン・ディアズ演じる新聞社の秘書・
レノアを巡る彼らの三角関係の転がし方も面白く、
「ただただ男の間をなびくだけではない気の強い女」
という現代のヒロイン像からこのキャラも実に魅力的。

アクションや演出面においてはPVクリエイターならではの
「ありえない・非現実的な」描写や小気味良いテンポ、
現代風に昇華された数々のフリークスウェポンの登場で
視覚的にも飽きず最後まで驚きと楽しみを提供してくれます。

元々がボンクラな作品だけに、敢えて全体の雰囲気として
ボンクラなキャラ、演出をしている部分も多いと
思うのですが、それだけにオタク心を刺激する
想像以上によくできた、満足の行く作品でした。
とは言っても、何処まで行っても結局ボンクラ作品
だから観る人によって評価はまちまちじゃないかな…
プロフィール

マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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