突撃−TOTSUGEKI−
…って書くと途端にセガール映画っぽい!
IMdbチャートうんちゃらの関係でリストに
放り込んでたら送られてきた「突撃」の
レビューを今回は行いたいと思います!
実はOPクレジット見るまでキューブリックの
映画だとは知りませんでした!
1915年、時は第一次世界大戦。
独仏は数百メートルの土地を挟んで睨み合い、
奪い合うことで何万という命が失われた。
業を煮やしたフランス軍上層部は
ドイツ軍の重要拠点の一つである
「アリ塚」の攻略に踏み切る。
難攻不落、不可能に近い無茶な作戦と
知りつつも、前線で指揮を取るダックス大佐は
上官の命令により挑むこととなるのだが…
というのが大まかなあらすじです。
序盤で戦争娯楽映画と見せかけて、
中盤からがらりと雰囲気が変わって
法廷サスペンスに雪崩れ込む異色作。
しかし一番の見所はやはり序盤の
ヤマである無謀な「突撃」シーンでしょう。
例えば「プライベート・ライアン」の
ノルマンディ上陸作戦では
内臓ブチ撒けたり、自分の手足を抱えて
その場をウロつく兵士を描いたりしてましたが、
戦争の悲惨さを描くなら実はそんなことも
必要なくて、ただ淡々と爆発と銃声の中を
進む人の群れを撮るだけで十分なんだと
思い知らされました。
これほど命を散らすには馬鹿げた行為で、
あまりにも間抜けな光景は他にない。
それに加えて、機銃掃射の中を駆け抜け、
たまたま生き残れたというにも関わらず、
お上は己の世間体と名誉を守るために
作戦失敗を理由として臆病者のレッテルを
彼らに貼り付け、見せしめに処刑を行うと言う。
そうして何名か首を差し出せとの命令に、
各隊はくじ引きでそれを決めるのだと…
呆れて物が言えないとはこのこと、
なのですが、ただ、キューブリックが
後に作る「フルメタル・ジャケット」でも
同様に言えることで、反戦プロパガンダ
みたいなものに対して変に要所要所で
色気じみた物を出してしまうのがちょっと
いらないかなーと思ってしまうのも事実。
それこそ、序盤の戦争シーンのように
「ただそうあっただけ」を描けば十分なのに
(最も、本作はキューブリックを含めて
複数の脚本家が執筆を担当、その上で
相当モめたらしいので、演出の何処までが
彼の意向によるものかは不明ですが)。
戦争と法廷、全く異なる舞台で
どちらとも一歩も退かず戦い抜く
タフな男を演じるのはカーク・ダグラス。
後に出演する「OK牧場の決斗」同様、
タフな外見とそれに準じた振る舞いを
しながらも時に繊細さを見せる、
そんな役柄が実に似合う名優です。
余談ですがこの作品を観た後になって
ようやく彼とマイケル・ダグラスが
親子だという事実を知りました。
ヘンリーとピーターのフォンダが親子
ってのも最近までずっと知らなかったし、
クラシック映画にまで手を出すようになって
ようやく知ることは結構多いです。
自称映画通が聞いて呆れるワ!赤面。
話は戻って、本作は「現金に体を張れ」の
翌年に撮られた作品とのことですが、この時期の
作品はキューブリックの変に芸術っぽい空気に
あまり傾倒していない、ギラギラした荒削りな
雰囲気が個人的には好みです。
「現金〜」を視聴した当時にも思ったことですが、
よく砥いであるよりも錆びたナイフの方が
傷跡は酷く、後に残り易いという印象です。
IMdbチャートうんちゃらの関係でリストに
放り込んでたら送られてきた「突撃」の
レビューを今回は行いたいと思います!
実はOPクレジット見るまでキューブリックの
映画だとは知りませんでした!
1915年、時は第一次世界大戦。
独仏は数百メートルの土地を挟んで睨み合い、
奪い合うことで何万という命が失われた。
業を煮やしたフランス軍上層部は
ドイツ軍の重要拠点の一つである
「アリ塚」の攻略に踏み切る。
難攻不落、不可能に近い無茶な作戦と
知りつつも、前線で指揮を取るダックス大佐は
上官の命令により挑むこととなるのだが…
というのが大まかなあらすじです。
序盤で戦争娯楽映画と見せかけて、
中盤からがらりと雰囲気が変わって
法廷サスペンスに雪崩れ込む異色作。
しかし一番の見所はやはり序盤の
ヤマである無謀な「突撃」シーンでしょう。
例えば「プライベート・ライアン」の
ノルマンディ上陸作戦では
内臓ブチ撒けたり、自分の手足を抱えて
その場をウロつく兵士を描いたりしてましたが、
戦争の悲惨さを描くなら実はそんなことも
必要なくて、ただ淡々と爆発と銃声の中を
進む人の群れを撮るだけで十分なんだと
思い知らされました。
これほど命を散らすには馬鹿げた行為で、
あまりにも間抜けな光景は他にない。
それに加えて、機銃掃射の中を駆け抜け、
たまたま生き残れたというにも関わらず、
お上は己の世間体と名誉を守るために
作戦失敗を理由として臆病者のレッテルを
彼らに貼り付け、見せしめに処刑を行うと言う。
そうして何名か首を差し出せとの命令に、
各隊はくじ引きでそれを決めるのだと…
呆れて物が言えないとはこのこと、
なのですが、ただ、キューブリックが
後に作る「フルメタル・ジャケット」でも
同様に言えることで、反戦プロパガンダ
みたいなものに対して変に要所要所で
色気じみた物を出してしまうのがちょっと
いらないかなーと思ってしまうのも事実。
それこそ、序盤の戦争シーンのように
「ただそうあっただけ」を描けば十分なのに
(最も、本作はキューブリックを含めて
複数の脚本家が執筆を担当、その上で
相当モめたらしいので、演出の何処までが
彼の意向によるものかは不明ですが)。
戦争と法廷、全く異なる舞台で
どちらとも一歩も退かず戦い抜く
タフな男を演じるのはカーク・ダグラス。
後に出演する「OK牧場の決斗」同様、
タフな外見とそれに準じた振る舞いを
しながらも時に繊細さを見せる、
そんな役柄が実に似合う名優です。
余談ですがこの作品を観た後になって
ようやく彼とマイケル・ダグラスが
親子だという事実を知りました。
ヘンリーとピーターのフォンダが親子
ってのも最近までずっと知らなかったし、
クラシック映画にまで手を出すようになって
ようやく知ることは結構多いです。
自称映画通が聞いて呆れるワ!赤面。
話は戻って、本作は「現金に体を張れ」の
翌年に撮られた作品とのことですが、この時期の
作品はキューブリックの変に芸術っぽい空気に
あまり傾倒していない、ギラギラした荒削りな
雰囲気が個人的には好みです。
「現金〜」を視聴した当時にも思ったことですが、
よく砥いであるよりも錆びたナイフの方が
傷跡は酷く、後に残り易いという印象です。
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