朝はやっぱり!

サンダーロード!
というわけで、前々から観たいと思っていて
最近ようやくDVD化された「狂い咲きサンダーロード」の
レビューを今回は行いたいと思いまーす。

「ストリートファイアー」を筆頭に、暴走族は連合体と
なって「人々に愛される暴走族になろう」とまとまりかけていた。
建(ケン)が総長を務める魔墓呂死(まぼろし)もその時勢に
呑まれ解散の下りとなるが、特攻隊長のジンだけは
それが認められず、自らが次期総長の旗を掲げ
僅かな仲間を連れて暴走行為を繰り返す。
発展した抗争は、八年前に魔墓呂死を立ち上げた
張本人にして現「スーパー右翼」を組織する剛(タケシ)が
ジンを教育することで手打ちとなるが、その体制にも
馴染むことができないジンは一人脱走を試みる。
やりすぎた結果の「落とし前」としてジンはついに
バイカーの命とも言える右手足の指を切断されてしまい…
というのが大まかなあらすじです。

社会のはぐれ者みたいに言われる暴走族でも
ちゃんと色々なソサエティとの付き合いがあって、
上下関係もあって、でもそれに適合できない
狂犬みたいな一匹狼がいて…ってな内容の話でして、
そもそも話のメインに絡んでくるのが暴走族か
右翼かのどっちかしかいないってんだから
これがマトモな話になるわけがないし
正しいことしてる人間なんて誰一人いない
っていうか実はそんなこともどうでもよくて、
本体はラスト15分のアクションシーンで
笑えればそれでいいんじゃないかと思ったり。

なんか妙にシリアスっぽいことをしていて
終盤に差し掛かるに連れて突然それこそ
ねじ式みたいなシュール展開にシフトして
「こ…この作品はギャグってことなんだよ…ね?」
と非常にむにゃむにゃするわけですが、
この辺りのさじ加減は三池あたりが
影響受けてそうな気配を感じます。
特にやっぱりラスト15分。

内容としてはチープな面も否めませんが、
今でもマルチな活躍をしている石井聰亙監督が
1980年に日本大学芸術学部で卒業制作した作品との
ことで、その背景を踏まえるとこのスケールとまとまり、
そしてバイタリティは並々ならぬものを感じます。

カテゴリ的にはカルトに分類されてしまうので
やっぱり万人にはオススメできないし
意見は分かれるだろうし両手離しにベタ誉めできる
ほどの名作ってわけでもないのですが、
カルト映画好きならば資料的な意味でも一度は
観て置いて損はないとも自信をもって言えます。
えっへん。何がえっへんだ。

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