地獄のバイカー軍団 ―死の行進―

「ゾンビ・ストリッパーズ」の予告編を観ていたら
「こりゃあ観にゃあ!」ってな作品に当たりまして、
それが今回ご紹介する「ヘルライド」です!

仁義溢れる正統派無頼バイカー軍団「ヴィクターズ」は
金のためなら何でもする悪徳バイカー軍団
「シックスシックスシックス」にシマを荒らされるばかりか、
ヴィクターズ最古参のメンバー「セント・ルーイ」も
邪魔物と見なされて殺されてしまう。
ヴィクターズのリーダー、ピストレロは皆殺しを誓い
復讐を開始するが、金の力によりメンバーの中からも
裏切り者や密告者が現れ、まさに血で血を洗う
泥沼の抗争へと発展する。
果たしてこの戦いに終わりは来るのだろうか…?
というのがおおまかなあらすじです。

マイケル・マドセンにヴィニー・ジョーンズ、
デヴィッド・キャラダインにデニス・ホッパーと、
知る人ならば誰もが口を揃えて言うであろう
「キチガイ俳優」が新旧交えて首を揃えた本作品。
視聴した理由はこれにあり、これだけの面子を
書けば期待は否応無しに高まるんですが
作品の内容はちょっとアレでナニ。

ではナニがどうアレなのかちょっと箇条書きしてみましょう。
・これだけの面子なのに監督が主人公兼任しちゃってる
・時系列を意味もなく組み変えて難解にしている
・小粋な台詞を言わせようとして結局何言ってんのかわかんない
・登場人物が無駄に多くてピントが合ってない

要するにB級映画にありがちな「不味い地雷」を
悉く踏みまくっちゃってるわけですね。

本作品の監督はラリー・ビショップ。
古くは60年代から延々と俳優・監督・脚本業を兼任し、
本作品で製作総指揮も務めるタランティーノが
敬愛する人物の一人なんだとか。
キル・ビルVol.2ではマイケル・マドセン演じる
引退した殺し屋、バドが勤める寂れた酒場の
嫌味なオーナーとして出演しています。

で、まあ、そんなヘタレなオーナーの印象しか
ない人が海千山千のキチガイどもの中で
主人公やらかすってんだから薄いの何の。
マイケル・マドセンが彼の右腕役、
銃の名手にして女垂らし、タキシードを
着こなす変態バイカー”ジェント”を演じて
いるのですがこっちのがキャラ立ち過ぎててアカン。
正直マイケルか、他の誰かもう一人ぐらい
キチガイ引っ張ってきて主人公にした方が
ずっと角が立たなかったと思います。

話自体も、単なるリベンジムービーだから
単純なはずなんですけど、時系列の組み換えと
説明不足で何やってるかわかんない感が凄いし。
台詞もまた説明不足と「上手いこと言おうとして
結局言えてない」ってことで何言ってんだコイツら状態。

キャラと雰囲気でもってるようなもんで、
それ以外は駄作と切り捨てるしかないです。
「全米公開二週後打ち切り」の肩書きは伊達じゃない。

キチガイ揃いなんで、主人公以外の各キャラと
その演技は本当素晴らしくて好きなんですけどね。
鶴が存在するには掃き溜めが広大過ぎたって感じでしょうか。

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