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キリル×ニコライ、これね!

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続き
デヴィッド・クローネンバーグ監督、
ヴィゴ・モーテンセン主演で送るサスペンス
「イースタン・プロミス」のレビューを
今回は行いたいと思いまーす。

産婦人科に務めるアンナは、胎盤剥離で
運び込まれてきた身元不明の少女の
出産に立ち会うが、赤ん坊を一人残し
少女は息を引き取ってしまう。
アンナは彼女の故郷へ子供を送り届けて
やりたいという親心から、遺品である日記を
調べ14歳であったことや「タチアナ」という
名前であることをつきとめ、挟まれていた
チラシの高級レストランの住所へ赴き
手がかりを掴もうとする。
しかし彼女の善意とは裏腹に、それは
恐るべき裏社会へ足を踏み入れることを
意味しており、同時にミステリアスな男・
ニコライの影が常にチラつくようになる…
というのが大まかなあらすじです。

クローネンバーグ監督お得意の
「ねちっこい暴力の臭い」は今回も健在ですが、
初っ端からカミソリで喉をカッ切るシーンかと
思えば次には破水した妊婦の少女と、
いきなり馬乗りになられて横っ面を続けざまに
殴られるような展開に思わず仰け反ります。

またホラーなシーンでは恐らくわざと作り物
っぽい小道具を用意しているのですが、
それをあけっぴろげに観客に見せること、
そしてそのハッタリ具合が上手く作用することで
実にドライな恐怖を与えることに成功しています。
この辺はやっぱり老練というか、
わかってますねぇ…

話は変わって、本作品は助産婦のアンナ、
謎の「運転手」ニコライの二人の視点で
物語が進められます。

アンナ役のナオミ・ワッツは「ザ・バンク」の
時もそうだったんですが、時に自分の
信念を貫き通すためにとんでもない
無茶と深入りをしてしまうというタイプ。
「母親になり損ねた女の執念」という形で
一歩も退かないその勇士は確かに
凄いけど何ていうか危なっかしくて
仕方がないです。そういうキャラ。

逆に「運転手」ニコライはマフィアの
手先としてあらゆる汚い仕事を
眉一つ動かさずにこなす冷酷な男であり、
同時に女性に対しては大変なフェミニストで
あることを見せる一面も。
しかし彼が何故組織に心身を尽くすのか、
作中ではその「理由」こそ明らかにされ
「理念」は最後までわからないままです。
意見こそ分かれそうですが、この辺が
ニコライのミステリアスな魅力を引き立てる
要因となっている一つであるのも確か。

ヴァンサン・カッセル演じる、ボスの
一人息子でボンボンのキリルも
いかんなく良い味を発揮しています。

面白いと思ったのは、キリルが作中で
散々「ホモという噂」があったり
ホモっぽかったりするんですが、
実際に「ホモである」という事実はないことで。
観客に「アイツ絶対ホモだよね」と言わせたい
のを狙ってるのかなあなんて思ったり。
事実を押し付けるよりもこういう方が
話のネタになるよなあなんて感心させられました。
実際に狙いの範疇なのかはさておき。

そんなわけでマフィアの色男である
ニコライとキリルがイチャイチャする話なので、
実は婦女子とか好きになるんじゃないか
という映画だったりしました。

内容や構成的には「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と
結構似通ってる部分もあって、また全体的な
まとまりなんかも含めて前作の方が
個人的には面白かったかなと思います。
ただ、クローネンバーグ好きならやっぱり
観ておいても損はない佳作です。
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輝かせよう 輝かせよう

「愛し合う男と女のことを歌ったのがブルースなんだ」
「ブルースは男女のもつれから生まれる」
「例えばこうだ、愛し合っているはずの男女が相手を
愛しているにも関わらず裏切ったりするってことなんだ」
そんなモノローグから開始されるのが今回レビューする
サミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチ
主演の映画「ブラック・スネーク・モーン」です!

アメリカ南部のとある田舎町。
煙草の吸い過ぎで肺を病んだ女性、レイは
愛する恋人のロニーが海軍に志願し、離れ離れに
なってしまったことで自棄になり酒とドラッグに溺れ、
セックス依存症に陥り、自堕落な生活のトラブルから
ついにある男から暴行を受け道端に打ち捨てられてしまう。
一方、かつては凄腕のバンドマンとして名を馳せるも、
今は農夫として静かに暮らすラザラスは
妻を弟に寝取られ、心の支えを失っていた。
神の遣わした因果なのか、そんな彼がレイを発見
することにより、奇妙な同棲生活が始まるのだった…
というのが大まかなオープニングです。

「半裸の女性を初老の黒人が鎖で繋ぐ」という
過激な設定ばかりがプロモーションされている
本作品ですが、実はテーマはブルースになぞらえた
男と女の関係と、そして他人の心を癒すことにより
自分自身の傷を治そうという再起が描かれています。
ただ、そういう意味では良い裏切り方であり、
優しい物語に思わず涙がこぼれてしまいました。
っても、前半はその前置きとしてやたらセックス&
バイオレンスシーンが多いので注意。

音楽がテーマの根底にある田舎町の物語、
という点では「僕らのミライへの逆回転」を、
初老の中年と若い娘の奇妙な友情と再起を
描くという点では「ミリオンダラー・ベイビー」を
それぞれ連想しました。
上記のような地味目のゆるやかな流れ、
しかしボディーブローのように重く効いてくる
ヒューマンドラマが大好きという人には
自信をもってオススメしたい逸品です。

主演の二人も一筋縄ではいかない
一流の曲者役者ですから要注目。

見た目タフだが性格は不器用で一途という
繊細な男のラザラス演ずるサミュエルが
終盤で凄みを見せる迫真の場面では、
まさに「パルプ・フィクション」のジュールスが
そのまま年食って画面に降臨したようなカッコ良さ。
台詞回し的にも監督か脚本意識してるかも。

「バッファロー’66」ではぽっちゃりしていたのが
うってかわり、役作りの上で細いというより
ガリな体型で挑んだのがレイ役のクリスティーナ。
それ以外にも過激なセックスシーンや
鼻血ブーで顔に痣を作るメイク等体当たりの極み。
何だよぽっちゃりの方が全然可愛かったよと
不細工な彼女に最初は不満タラタラなものの、
肉体・精神両方の傷が癒されていくに連れて
どんどんプリティーに、いとおしくなっていくのは
卑怯と言ってもいいレベル。超可愛い。
この辺は秀逸な演出によるところも大きいですね。

以下はネタバレ・薀蓄になりますので追記にて。

続きを読む

はいはいゴヨウゴヨウ

ここ最近他のこと全部すっぽかしてDSの
遊戯王5D'Sスターダストアクセラレーターwcs2009
うつつを抜かしまくっていてヤバいなあ
と思いつつもずっと続けていまして、
そしてうっかり他に書くこともないので
今回はこのソフトのレビューを行おうかと。

本ソフトはご存知の通り実際に販売されている
遊戯王OCGの仮想デュエルシミュレーターです。
3000枚前後の膨大な収録カードを使い、
アニメでお馴染みのキャラクターやモンスターと
対戦ができるというのがウリです。

ただ、とにかく序盤からCPU戦が辛い!
こちらがマトモに強いカードが揃っていない
状態にも関わらず、敵は今のメインシーンを
席巻しているような制限クラスの強カードを
これでもかとポンポン出してきます。
初心者完全置いてきぼり、中級者以上でも
歯噛みしてDS叩き割りたくなることもザラです。

そんなわけで「アドバンテージの稼げるカード」
ってのも自然と数が絞られるもんですから、
どの敵も大抵は積んでるカードが似通ってきて、
誰と戦ってもあまり個性とか愛嬌とか差異が
感じられないのも事実。
ていうかモブキャラのパターンも少ねぇ!

現在のアニメでも猛プッシュしている
「シンクロ召喚」のデッキがマトモに
組めるようになるのがゲームクリア後のくせ
しやがって、そのくせ敵はボコボコ強力な
シンクロモンスター出してくるとかも、
もうね、もうね…!

前回のWCS2008からお馴染みになった
タッグデュエルは相変わらず面白いですが、
前回が8割以上の大抵のキャラと
タッグが組めたのに対し、今回は
10人前後しかパートナーに選べないという
仕様変更には甚だ疑問が残ります。

アニメの「ライディングデュエル」も再現して
収録しているわけですが、そのデュエルに
対応したカードの枚数が非常に少なく、
同時にルールの整形ができていないことを
スタッフも内心わかっているのか、ストーリーで
実際にデュエルする機会も回数も
非常に少ないというお粗末な仕様。

CPUが凄いお馬鹿な行動をしたり、
実際のOCGのルールに比べるとたまに
挙動がおかしかったりする時も
見受けられますが(ってもこのゲーム、
現実の方もルール整備できてないんですが)、
この辺は毎度のことなのでご愛嬌。

ゲームとしてのフォーマットは長い積み重ねに
よって既に出来上がっており、肝心の
シミュレーター部分はマトモな部類に入る
からこそそこで持っているわけでして。
それ故にやっぱり面白い、ついつい
やりこんでしまうだけの価値はあるわけです。

それにしたってもムカついてDS叩き割りたく
なる時があるってのも結局別の話です。
ムキー!うがあああああー!!

銀雨偉人伝(第89回)


実に約二ヶ月ぶりとなる久しぶりの銀雨偉人伝!
今回ご紹介するのは最近お米さんで全然顔出して
なくてゴメンナサイ!の結社「軍艦アパート」で
お知り合いになった通称とっしーこと
鈴木・杜子春(すずき・としはる)【b24794】さんです!

静岡出身で名字が鈴木。
実は静岡県は学校のクラスに必ず二人か三人は
鈴木を含有している鈴木大国な上、
なかのひともご多分に漏れず…なので
シンパ感じまくりという余談はさておき。

リーゼントに固めた髪にメッシュを入れて
カラフルなヘアピンをゴテゴテ付ける
ちょっと変わったセンスの持ち主。
それ以外は喧嘩とバイクに明け暮れる、
有り体に言ってしまえば極々一般的な普通の学生。

しかしその実、中身は普通人と切り捨てて
しまうには惜しいとにかく「ぶれない」男。
マイペースだが積極的な発言に取り組み、
ノリ良く周囲のネタにしっかり切り返すが
決して出過ぎた真似はしない。
それでいてしっかり年齢相応の
学生であり人の良さそうな兄ちゃんを
演じられるのだから、実に基本ポテンシャルの
高いいぶし銀的キャラであるのは間違いない。

勿論キャラ設定自体もしっかりと
地盤を固めており、能力値だの性能だの
そんなものは知ったことかと頑なに
ファイアフォックスであり続ける上に
常にバス亭を肌身離さず持ち続ける徹底ぶり。
それに加えて最近では卒業と同時にここぞと
受験失敗ロールまでかます等、とっしーマジ歪みねぇ。

「軍艦アパート」に居を構えると同時に、
同じく名字が鈴木のミーちゃんとは
いつも仲睦まじそうにしている。
普段のやりとりは兄弟そのものか、
はたまた餌付けをしている程度にしか見えず、
本人も口ではそのような態度を取っているが、
本当の胸中や今後の展望は誰にもわからない。

※「銀雨偉人伝」では紹介させてくれるお友達を
常に募集しております!
自己紹介やブログのご意見・ご感想等を添えて
コメント又はお手紙にてお知らせください!

小さい子供たち

何かFC2の管理画面がおかしく
なっててえらい編集が大変です。

それはさておき、とある事柄を知って
鑑賞したDVD「リトル・チルドレン」の
レビューを行いたいと思いまーす。
最近映画のレビューばっかだ!
でもネタは鮮度のあるうちに消化せな!

娘を連れて所謂「公園デビュー」を果たそうと
するサラではあったが、他の主婦たちとは
今ひとつ感覚が合わず、また娘からも嫌われている
ような気がして彼女は日々ストレスを募らせていた。
そんなある日、他の主婦たちの憧れの的となっている
らしいハンサムな主夫、通称「プロム・キング」こと
ブラッドとサラの二人は、ささいな悪戯心と
周囲へのあてつけから軽い口付けを交わす。
たったそれだけの行為だったはずが、やがて二人の
間には友人以上の感情が芽生えて行く…
というのが大まかなオープニングです。

家庭の不和に悩み浮気に走るサラ、
現在無職で司法試験に臨むと口では言いつつ
他の遊びにばかりうつつを抜かして妻に
食い扶持を頼るブラッドの二人を中心に、
小児への淫行罪から出所して近所の不安を煽るロニー、
かんしゃく持ちであり、また自分が過去に犯したとある
事故の罪の意識からロニーを必要以上に攻撃するラリー、
妻であるサラとの性交渉そっちのけでネット上の偶像
相手に一人遊びに耽るリチャードと、
もうとにかく駄目な大人で満載な本作品。

反面、本来やらなければならないことを退けて
浮気だのアメフトだの刹那的な快楽に身を任せる男、
ペドフィリアかつマザコン気味の男、
ネット収集したオカズやら何やらで
ひたすらオナニーに耽る男、
どいつもこいつもが何処かしら自分にも当てはまる
所があって身につまされまくり、
鑑賞中はいたたまれなくなって
終始「生まれてきてごめんなさい!」と
しょぼくれることしきりでした。

そもそも何故この作品を観たかと言いますと、
「ウォッチメン」のロールシャッハとナイトオウルの
タッグがこの作品にも出演している
という話を小耳に挟みまして。

しかもヒーローへの復帰に憧れつつ隠遁を続ける
EDのナイトオウル役のパトリック・ウィルソンは
ここでは放蕩で家庭をグズグズにするブラッド、
児童ポルノは許せねえ!と世の中の悪全てを憎む
パラノイア入ったロールシャッハ役の
ジャッキー・アール・ヘイリーは
ここではペド野郎のロニーと、
共通点やはたまたギャップが凄まじいこと。

「ウォッチメン」では10kgの増量に挑戦したという
パトリックは本作ではフィットネスにも熱を
入れているという設定でムッキムキのIKEMENですし、
(原作のヴィジュアルに比べたら)かなり色男の
キャスティングと言われているロールシャッハの
ジャッキーは頭の禿げ上がったチビの中年と、
役作りの上での外見も半端ないです。

あまり救いらしい救いもなく、
反面教師的な内容の映画なのですが、
いい具合に凹まされると同時に
「もっと頑張らなあかんなあ!」とも
思わされる作品でもあります。
「ウォッチメン」でのキャストが気に入ったならば
ネタとしても一見の価値があると思いますよ!

ウー!ウォンテッド!

何の捻りもないタイトルですが、
前回とはグラフィックノベル繋がりで…
いや、これもこじつけでたまたまです。
新作DVDが出たので借りた
「ウォンテッド」のレビューを
今回は行いたいと思いまーす。

あらすじ:
冴えないサラリーマンのボクだけど
ある日突然美女が目の前に現れたし
実は凄い隠れた才能を持ってたんだ!

とまあ実にクールでスタイリッシュな
ムービーなんですけども!
迫力溢れる映像とか、捻くれた展開とかは
かなり頑張ってるんですが、現代では
すでにどれもこれもやりつくされてる感が
なきにしもあらずで今一つ…でした。
序盤のカーチェイスとかラストの主人公無双は
普通にカッコイイんですが、中盤が結構ダレる。

「1000年以上前から続く暗殺組織の因縁」が
テーマなんですが、超人的な力を持って
生まれた一部の主要キャラ以外のモブが
皆ゴミクズのように殺される内容が
個人的にアウトー!でした。
何かこういうラノベっぽい(只今不適切な
表現があったことをお詫びいたします)
描写は苦手というか嫌いなんですよね。

列車が超人バトルに勝手に巻き込まれて
乗客死にまくった挙句、実はその戦いは
主人公が都合のいいように踊らされて
勘違いさせられていただけでしたー!
とかは本当にどうしたらいいのかと。
そこ以外のシーンにも何か主人公が
踊らされる&勘違いで殺されるモブ多すぎ。
その後のモブに対しても一切ノーフォローだし。

なんか。うーん。
「ジャンパー」よりは面白かったかな?
という程度で、全然褒めてないですねこれ。
「暗殺者の一族と因縁云々」の話なら
「処刑人」の方がずっと面白かったです。
うぬぬぅ。

大変だよオジー!アカの手先が湖に放射性廃棄物を流してる!

というわけでうっかり二回目の
ウォッチメンを鑑賞してしまったので、
今回は映画版の感想を
レビューしようと思います。

ネタバレ前提のお話な上に
原作を絡めての解説もあるので
続きは追記にて。

続きを読む

ジェイソン・ステイサム風の男

地元の映画館は水曜日がメンズデイ
ってことでチケットが安くなります。
ウォッチメンもう一度観ておきたいけど
どうせなら他にもう一本鑑賞したいな、
「グラン・トリノ」がやってればそれが
一番なのだけどウォッチメン24日終了、
グラントリノが25日開始てアンタ…
てなわけで観た「ザ・バンク 堕ちた巨像」の
レビューを今回は行いまーす。

インターポールのサリンジャーと
検事のエラは、犯罪組織と繋がりがあり
資金洗浄の疑いがある巨大銀行IBBCの
不正を暴こうと足取りを追っていた。
その最中でサリンジャーの相棒の
トーマスは何気ない通行途中に
突発性心筋梗塞を起こしたとして死に、
彼と内通を試みたIBBC幹部クレマンも
その9時間後に突然交通事故を起こした
として遺体となって発見される。
あらゆる協力者が次々と消え、
あらゆる組織の上層部が圧力をかけ、
捜査終了はタイムリミットが迫っていた。
彼らは最後の手がかりとして、
IBBCお抱えらしい一人の凄腕の
暗殺者の足取りを追うのだった…
というのが大まかなあらすじです。

90年代初頭に巨額の負債により
破綻した実在の銀行「CBBI」をモデルに
脚本が書かれたという本作品。
とある映画評価サイトではわかりやすい
切り口で感想が記されてまして、
「巨大企業がモラル的にスレスレなのは
わかるしそんなものだろうと思う」
「だが需要と供給に則って商売している
からと言って場末で麻薬売ってる売人に
納得できるわけがない話と一緒だ」と。
作中の主人公、サリンジャーはこの
矛盾に対しどう立ち向かうのかが
描かれてします。

政府や裏社会にも内通する大企業に
単身挑む一人の男という構図は鑑賞中
常に「ナイロビの蜂」を連想していたのですが、
キャラの造形や魅せ方についてはやはり
あちらの方に軍配が上がると思いました。

この作中では観客の心境を代弁するかの
ように「こんなことをしても何も変わらない」
「お前のちっぽけな正義感が満足するだけだ」
というような言葉が度々出てきます。
サリンジャーはその正義感のためだけに
己の命も問わない姿勢は評価できるのですが、
個人的にはやはり「ナイロビの蜂」の
妻の復讐のために全てを投げ打つ男や、
不死の病を抱えていることからある種の
シンパを覚えて復讐に加担するエージェント、
或いは甘い蜜が吸えなくなったからと
他の全てを道連れに破滅しようと半ば
自棄になった企業幹部の方が幾分か
心情の理解や共感もできる気がしました。

「この銀行はとにかく悪いことしてるんです!
悪い奴なんです!」という描写に時間を割き、
サリンジャーが何故正義に一途なのか
背景が殆ど見えてこないというところにも
今一つ入れ込めない一因があるかと。

それはさて置き、本作品の一番の
見せ場であろう中盤のガンファイトの
シーンはかなりの気合の入れようです。
そんでまた話が逸れるんですが、殺し屋の
容姿が頭頂部の禿げ上がった中肉中背、
オマケに銃の名手ってことでどうにも
ジェイソン・ステイサムを意識したような
造形で作中に登場する度に
「あっジェイソン・ステイサム風の男だ」
という連想を払拭できないという困った事態に。

クライム&ポリティカル、アクション&サスペンス
としてかなり頑張ってるエンタテイメントでは
あるのですが、今ひとつ抜きん出た「ウリ」が
見出せないちょっと地味、残念な作品だった
というのが正直な感想です。
決して面白くないわけじゃない、むしろ
面白い部類には入るんですけども!

ザ・ロック風の若者

いやー、久しぶりに2時間弱を無駄に
させられてしまった作品に出会いました。
その名も「スコーピオン・キング2」!!
本当は「ハムナプトラ」トリロジーに
加えてスコキン2作のレビューを何回かに
分けて行おうと思ってたのですが
他の秀作・佳作に比べて飛びぬけて
これがあまりに目茶苦茶に駄作なので
ムカついてこれだけを抜き出して記事に
しようと思った次第です。
ハムナプトラとスコキン無印は
文句無しに面白いし知名度もあるので、
今更話のネタにすることもないしね!

5000年以上前の古代エジプト。
アッカド族には王に絶対の忠誠を誓う
勇敢な親衛隊「ブラック・スコーピオン」が
存在し、近隣の部族からは敵味方問わず
畏怖の念を抱かれていた。
しかし王から最も信頼を置かれていた
ブラック・スコーピオンのアシュールは、
暗殺や略奪に手を染めることも厭わない
自分の仕事を忌み、息子のマサイアスには
同じ道を歩んで欲しくないと説く。
そんな父の想いとは裏腹に、
父を誇りに思うマサイアスは選抜会への
出場を密かに試みる。
そんな折、父は就寝中に全身を無数の蠍に
刺され絶命するという不可解な死を遂げる。
マサイアスは以前から父と確執のあった
サルゴンの仕業であると直感すると、
密かな復讐を胸に「ブラック・スコーピオン」へと
成長を遂げていくのだった…
というのがあらすじです。

まず一番最初にぶっちゃけてしまうと、
この作品「スコーピオン・キング」の名を
冠しているくせしやがって前作のマサイアス
ことザ・ロック様は一切出てきません!
オープニングのクレジットで「ザ・ロック」の
名前がなかったので「あれ?見過ごした?」と
必死に思い込みつつ、幼年編→青年編と
来たからそろそろロック様出るよね?と
淡い期待に身を寄せましたが
1時間経ったところあたりでようやく
現実を突きつけられ打ちひしがれました。
何でしょうね、このクリープのないコーヒーを
延々飲まされるような拷問は。

元々予算がありゃ本人連れてくるよね、
ってことでショボショボなCGとかキャストは
まあいいんです、この辺は許容範囲。
でもそれで話が面白けりゃいいんですが、
これっぽっちも創意工夫の感じられない
凡庸な脚本と演出、間延びしたテンポの悪さ!

「スコーピオン・キング」という背景や設定に
対してこれっぽっちもリスペクトが感じられない
のも大問題でして、幼馴染が「私ピラミッド
見たいわー」とかいう台詞があるけど前作で
「ピラミッド文明がまだなかった時代~」って
オープニングで言ってたよね!?とか
冥界の女王・アスタルテが(実は設定も
かなりおざなりで、故事成語のはずの
「ダモクレスの剣」が伝説の武器として
登場したりします。一本の剣として。
もう変な笑いしか出ない)マサイアスと
「いずれはお前も私のものだー」
「ええ、いつかは」とかそんなやりとり
あるけどそもそもスコーピオン・キングに
なった理由ってアヌビス様に自分の
魂を捧げたからだよね!?とか
もう本当、監督も脚本もお前ら前作
全然観てないだろという気がヒシヒシ。

もう視聴の途中で脳が逃避を始めて、
話の途中で仲間になる猿みたいな
中国人のモブ(どう見てもすぐ死ぬ系)が
話進むに連れてどんどん強キャラになって
いくので「猿強ぇ!」「猿頑張れ!」
「猿死ぬのん?」とひたすら猿を応援する
ハメになるという困った事態に発展。

もう何ていうか、なかのひとですら
「駄作」と蹴り落とすぐらいなので、
どれだけ酷いかは推して知るべし!

というか、以前これを親父が借りてきて
「お前も観るか」みたいに言ってきたけど
その時はタイミングが合わんで、
「いや、今ちょっと忙しいんで観れない、
ていうかまたロック様出てんの?」って
聞いたら親父が「うん」とか言ったの!!
親父、ロック様が誰なのかよく知らないで
生返事しただろ!出てないと知ったら
流石に俺も金だしてこれ観ないよクソがァ!

はぁはぁ。

あと余談ですが、監督の名前どっかで
聞いたなと思ったら「ハイランダー」の人でした。
道理でセンスのノリがそれっぽい上に古臭いわけだ。

伊弉諾VS伊弉波

ウギアオギャオーン!
何だか今日は色んな文章を
編集しまくったのでもう活字は
見たくない!打ちたくない!
それに凄い眠い!
と今日の記事は早速
チラシの裏の殴り書きですよ!

追い詰まってる時にダウナーな曲聴いて
更に沈む、という行為に最近ハマりつつ
あるんですが、軽い息抜きも兼ねてくれる
DON'T LOOK BACKというFLASHゲーを
知ってたまに思い出したようにプレイしてます。

洋ゲー臭バリバリの単色ドットのキャラ、
死にたくなるような美しい旋律のBGM、
そしてオルフェウスの冥府下りを連想させる
幻想的な世界観と、不思議な魅力に
溢れているのですが、前述の通り洋ゲーの
マゾっ気満載なので死ぬわ死ぬわ。
キーボでも一応クリアはできますが
パッドがあるとなおよろし。
一説によるとノーミスクリアで
真のエンディングが拝めるという話も
あるそうですが、はっきり言って無理!

あと、ちと話は逸れて冥府下りは
諸星大二郎の好きなテーマの一つらしく、
世界に分布している類似した神話を
伊弉諾と伊弉波の黄泉比良坂と
結びつけたり、「マッドメン」では
テーマの一つともなってたりして、
この辺りも今の自分が気に入る要素の
一つなんだろうなと考えたり。

ううむ、眠くてまとめが思いつかない。
DON'T LOOK BACKのボス、
ハデス様と言うより某板で陛下と
呼ばれるあのジジィに見える
アイツが耳元で囁く。
お前たちもう寝なさーい。

ラン!ベイブ ラン!

ツタヤDISCASのタイトルが
「マラソンマン」ではなくて「マラソン・マン」で
区切られているとつい最近まで知らず、
随分レンタル商品にあると気づかなかった
わけですがそんな余談はさておき、
1976年に公開されたこの問題作の
レビューを本日は行いたいと思います。

隣人からは「チビ」と仇名され、
聡明ではあるが今ひとつ垢抜けない
大学生のベイブはロードワークが趣味。
彼には実業家を謳う親しい兄が一人いたが、
その兄の本来の仕事とは政府も絡む
スパイや暗殺を行う汚い仕事だった。
兄は危ない橋を渡り続けた挙句、
元ナチス戦犯のゼルとの取引の
トラブルで殺されてしまう。
弟にも情報を握られているのではと
疑ったゼルとその一味は、
何も知らされていないベイブへ
魔の手を伸ばそうとするのだった…
というのが大まかなあらすじです。

前半1時間はひたすら背景の説明もなく
淡々とキャラクターの一部分一部分を
切り取って描写していくので相関図なんかも
さっぱりなのですが、後半で全貌が
徐々に明らかにされていくと、後は
クライマックスまで二転三転の
手に汗握る展開が待ち受けています。
お膳立てのために説明口調が入っちゃったり、
ご都合主義的展開があったりと一点二点
目についてしまう部分はありましたが、それでも
及第点の一級サスペンスと言えましょう。

本作で話題を全部かっさらって行った
有名な「拷問シーン」ですが、
実際マジで「勘弁してくれ」と声を
上げてしまうようなエグさでした。
一度も歯医者にかかったことのない人ってのは
そうそういないと思うので、あれは、あれは…
ひぃっ!
チェーンソーで腹かっさばいたり
日本刀で四肢スパスパ落としたりするのは
ゲラゲラ笑えますが、やっぱり日常で
想像できる痛みってのは堪えますね…

「何も知らない男が陰謀に巻き込まれ、
逆転を狙うリベンジムービー」という形態は、
主人公が中盤で椅子に括りつけられ
拷問を受けるという点も含めて
「ホステル」を連想しました。
こんなところに原点が転がっていたのか。

本当に誰一人として救われない、切ない
アメリカン・ニューシネマ的な作りだと思ったら
「真夜中のカーボーイ」と同じ監督ということを
視聴後に特典インタビュー観て知りまして。
「真夜中~」と同じくダスティン・ホフマン主演
のタッグだったわけですが、これまた
インタビューで「当時40近い年齢だった」と
いうことを明かしていて、そりゃ大学生にしちゃ
老けてるにしてもあの筋肉のムッキムキっぷり
とかは少なくとも30超えてるようなオッサンには
見えなかったよ!と驚かされました。
あと後半、終始口をモゴモゴさせてる
演技なんかもリアル過ぎですホフマン。
ひぃっ!

2009年度わぁい祭り


はい、てなわけで毎年4月第一日曜の
恒例行事、川崎おちんちん祭りに
行ってまいりました!

ナイスなモニュメントで溢れかえる
お祭りですのでレポは追記にて。

ちなみに撮影は友人の携帯カメラです。
ご協力感謝。

続きを読む

嗚呼

前回が非常におざなりな更新で
今回はそれに追い討ちをかける
形になってしまうのですが、
数日間留守にするため暫く更新を
お休みさせていただきます。

何で家を空けるかって?
4月の第一日曜日と言えば、そう!
川崎おちんちん祭りだね!

景気付けと更なるハッテn
発展を願って拝んで参ります。

では明日に備えて今日は早めに
布団に潜ります。おやすみー。
ぐー。

本日をもって

当ブログは閉鎖させていただきます。
長い間ご愛読ありがとうございました。

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プロフィール

マイケル・チバ

Author:マイケル・チバ
シルバーレイン
マイケル・チバ(b30277)
薬師寺・米(b41960)
を経て、
現在はエンドブレイカー!
マーヴィン・ジェント(c06527)
にて稼動中。

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